2020年11月27日号 Vol.387

JAAビジネスウーマンの会・オンライン講演会
津山氏「進んだ分断、対話が必要」


ウェビナー画面から

JAAビジネスウーマンの会は11月13日(金)、講師に国際ジャーナリストの津山恵子氏を迎え、オンライン講演会「混乱の大統領選挙を終え、これからアメリカはどこへ向かうのか?!」を行った。11月3日の投開票日から10日後というタイミングだったこともあり、ニューヨーク市周辺だけでなく、全米、日本など、世界中から多数が参加した。

冒頭で津山氏は、2020年をディストピア(ユートピアの反対)、社会不安の年だった指摘。史上最高の投票を数えた今回の大統領選で、民主党のジョー・バイデン氏が選挙人の過半数を獲得。津山氏は若年層や、黒人、女性票の獲得が勝利につながったと解説する。

不正があったと主張するトランプ大統領は敗北を認めず、幾つか州で法的措置を取っているものの、不正の証拠を示せずにいる。津山氏は、そんな現状について、「政権交代を遅延させる横やりに過ぎないと見ていい。簡単に引き下がるとも思えないので、徹底抗戦するだろう」と予想。トランプ支持者も「不正があった」と根拠の無い主張を繰り返し、ますます混迷を極めている。

Q&Aでは、日本からを含む多数の質問が寄せられ、世界情勢や経済を左右する米国大統領選の
注目度の高さがうかがえた。
 
最後に津山氏は、「分断がますます進んだ。多様な人種が共存するが、同じ米国人として対話が必要だ」とし、さらに、「ネット上にはデマやでっち上げなど情報が錯綜。正しい情報を得る方法が確立されるべきだ」とまとめた。




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