2020年11月13日号 Vol.386

日本人女性作家グループ展
「歴史のうねりの中で」


Noriko Shinohara, Cutie's Love at the Time of Corona: Cutie Teleports Herself to the Trevi Fountain in Rome as Anita Ekberg in La Dolce Vita, 2020

ニューヨークで活動する日本人女性作家によるグループ展「歴史のうねりの中で」(英題 「Aesthetics in the Political」)が、11月14日(土)から12月6日(日)まで、マンハッタンのホワイトボックス・ハーレム・アートセンターで開催される。キュレーターは佐藤恭子。

参加作家は(50音順)、岩澤あさ子、岩村美南子、上川紋、枝光由嘉里、河田多美子、篠原乃り子、清水ちえ、杉浦邦恵、戸田陽子、鳥光桃代、中村賀与子、浜口京子、宮本和子、宮森敬子、安田佐智種、依田順子。

展示では、これらの作家が、主にパンデミック中に制作した作品と「声」を紹介する。

今年のアメリカは、コロナウィルス、ブラック・ライブズ・マターの人権活動、大統領選挙、そして数年前からのMeeToo運動。日本人女性アーティストらは、異国の地ニューヨークでこうした社会の動きから影響を受け、あるいは日本の独自性を生かし、東西の表現を融合させ、それぞれの美学を貫いている。

今展は、美術が歴史のうねりの中でどのような役割を果たしているかを示すと同時に、美術が魂の薬として不可欠なものであることを訴える。「そしてそれが、特に女性のアート表現に顕著であることを示します」と、キュレーターの佐藤恭子。さらに以下のように続ける。

「バイデン氏が副大統領候補に選んだのはカマラ・ハリス上院議員でした。10月7日のテレビ討論で、マイク・ペンス副大統領に向かい、『私が発言しているのです』と言ったのが話題になりました。本展でも創作活動を続ける女性アーティストが、それぞれの『声』を作品とともに発表します」


■11月14日(土)〜12月6日(日)
■オープニングレセプション:
 11月21日(土)6-8pm
 要予約(info@whiteboxny.org まで)
■会場:White Box Harlem
 213 E. 121st St.
http://whiteboxny.org



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