2020年11月13日号 Vol.386

NCウェブギャラリー
縁起の良い日本美術を楽しむ
「吉祥を愛でる スーザン・トスク・コレクション」


Cloisonne enamel vase in double-gourd form by Hayashi of Nagoya, Meiji period

日本クラブ・ウェブギャラリーで、「吉祥を愛でる スーザン・トスク・コレクション」と題したウェブ展示会が、11月12日(木)から12月30日(水)まで開催される。ゲストキュレーターに、堀佐知子氏を迎える。

パンデミックが世界規模で長引く中、幸福を招くような、縁起の良い日本の美術を楽しむひとときを提供しようと、日本クラブが企画したウェブ展示。めでたい伝統品や、福を呼ぶ粋なデザインがあしらわれた日本美術を集めた。

日本クラブの長年の会員で、日本美術収集家であるスーザン・トスク氏の莫大なコレクションから、江戸、明治、昭和時代の長寿のシンボル・鶴亀、福をもたらす七福神、宝船、富士山から瓢箪、鯛、海老、ダルマまで、めでたい意匠が盛り込まれた至宝約40点を一挙公開。

袱紗、帯などを含む日本の染色工芸、愛らしいボンボニエール(近代日本で宮中晩餐会や結婚式の引き出物の一つとなった。元はフランスやイタリアの菓子器)の収集は、トスク氏の若い頃からの情熱でもあったという。

このコレクション以外にも、今なお使われる吉祥のデザイン(麻の葉、市松、七宝、亀甲、唐草、青海波、波千鳥、矢絣、籠目)や、めでたい食べ物、芸能など、ランダムに選んだ日本のローカルな縁起ものも紹介する。


■11月12日(木)〜12月30日(水)
■日本クラブWEBギャラリー
 https://nippongallery.nipponclub.org
■詳細:gallery@nipponclub.org



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