2020年11月13日号 Vol.386

陽性率3%でNY市内公立学校は再び閉鎖?!
週明けから閉鎖の可能性も


Mayor Bill de Blasio (Photo by Ed Reed/Mayoral Photography Office.)

ニューヨーク州が発表した情報によれば、11月11日(水)に全米で確認された新規感染者は14万8,302人で、これは11月1日のほぼ2倍。感染を抑えていたニューヨーク州も秋になって増加。州全体の陽性率は2.6%、ニューヨーク市は2.5%まで(11月11日時点)上昇している。

現状を重く受け止めたデ・ブラジオNY市長は11月12日(木)、「ニューヨーク市全体で7日間の平均陽性率が3%に達した場合、その翌日に公立学校を再び閉鎖する」と発言。「今が感染拡大を抑え、状況を好転させる最後のチャンスだ」とし、市民ひとりひとりの協力と警戒を呼びかけた。

クオモNY州知事が設定した閉鎖の基準は、7日間の平均陽性率が9%。世界保健機関(WHO)が奨励する基準の陽性率5%と比べても、市長がこだわる「3%」は低い。デ・ブラジオNY市長が閉鎖を求めても、クオモ知事が介入し、開校の継続を命じることは可能だ。

この「3%」は、ニューヨーク市公立学校の主な教師で構成される労働組合「ユナイテッド・ファンデーション・オブ・ティーチャーズ(The United Federation of Teachers)」 (UFT) の要請により設定されたもの。UFTは、「他地域と比較してニューヨーク市内の学校は高密度である」ことを理由に挙げている。

11月13日(金)現在、ニューヨーク市の陽性率は2.8%に上昇。デ・ブラジオNY市長は、「状況は悪くなっている」とし、「今週末、陽性率がさらに上昇した場合、早ければ週明けの月曜から学校を閉鎖する可能性がある」と述べている。



NYCニューヨーク市教育局(NYC Department of Education)
https://www.schools.nyc.gov

新型コロナウイルス感染抑制ガイドライン

NY州:https://forward.ny.gov
NJ州:https://covid19.nj.gov


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