2019年11月1日号 Vol.361

宮森敬子・個展
「Portrait of Being」


展示風景 Photo by Jonathan Alinovi


絵画、彫刻、インスタレーションを手がけるアーティスト宮森敬子の個展「Portrait of Being」がイーストビレッジのギャラリーで11月24日(日)まで開催されている。
宮森は現在、日本とアメリカの両方を拠点に、制作活動を展開。大学時代は日本画を専攻し、大学院卒業の年に現代絵画の賞である三木多門賞を受賞し、来米した。文化庁在外研修員として、フィラデルフィアのペンシルバニア大学に1年間在籍。日本に帰国後、2000年から再びフィラデルフィアにスタジオを構え、制作を開始した。
これまで、日本国内では上野の森美術館、損保美術館、水戸芸術館、宮城県立美術館、海外ではアメリカを中心にドイツ、韓国でもグループ展に参加。
作品は、手透きの和紙、チャコールなどの自然の物を使用し、ツリーロビング(木の表面の模様を手透きの和紙でで写し取った作品)で自然物や人工物を包み込むもの、あるいは透明レズン(プラスチック)で自然物や自分の作品を固める作品を発表している。
「和紙で樹をくるんで、その上を手製の木炭でこする(ロビングする)と、それぞれの木肌のパターンが写しとられる。その和紙で身のまわりにあるものを包むと、たとえ違った場所やべつべつの種類の樹から写しとられたロビングを使っても、ある統一感が生まれる」と宮森。

■11月24日(日)まで
※土日2-6pmオープン
 それ以外の日時は予約を
 mhprojectnyc@gmail.com
■会場:mhPROJECTnyc
 140-142 2nd Ave., #306
mhprojectnyc.com



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