2020年10月30日号 Vol.385

大坂なおみ、アワード受賞
アジアの未来に貢献



アジア・ソサエティーは10月22日、アジア社会に貢献した個人や団体を称える「アジア・ゲーム・チェンジャー・アワード2020」の授賞式をオンラインで開催。今年は、全米オープンで2度優勝したプロテニス・プレーヤーの大坂なおみ=写真=が受賞した。他受賞者は、ヨーヨー・マ(チェロ奏者)、BTS(ヒップホップグループ)、ビカス・ カーナ(シェフ)、ミキー・リー(映画プロデューサー)、ジョー&クララ・ツァイ(慈善家)の合計6組。

2014年に発足した「アジア・ゲーム・チェンジャー・アワード」は、アジアの未来に貢献し、さまざまな分野で刺激を与える真のリーダーシップを発揮した個人・組織・運動に対して、賞を贈るもの。これまでの日本人受賞者は、14年に坂茂(建築家)、15年にノーベル物理学賞受賞の赤崎勇(名古屋大学名誉教授)、天野浩(名古屋大学特別教授)、中村修二(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)、17年に柳井正(ユニクロ代表取締役会長兼社長)、19年に小池百合子(東京都知事)。



授賞式ではキャロライン・ケネディ前駐日大使がプレゼンターを務め、「なおみは、努力で世界へと羽ばたき、全米オープン優勝の快挙を成し遂げた。しかし、彼女はそこにとどまることなく、勇気をもって差別に対し、人種的正義と社会変革を呼びかけた」と大坂の行動を称えた。

授賞式で大坂は、「アジア・ソサエティが、アジア各国と世界を繋ぐ橋となり、文化交流や相互理解のために尽力されてきたことに感謝しています。確かに、この世界はもう少し、お互いを『理解』することが必要。アジア・ソサエティの活動すべてに敬意を表します」とコメントを残した。

最後は、チェロ奏者のヨーヨー・マが特別にパフォーマンスを披露した。


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