2020年10月30日号 Vol.385

コロナ禍で延期された展示
「プラスチック・バッグ・ストア」
捨てられるモノであふれた食料品店


Photo by Maria Baranova-Suzuki, Courtesy Times Square Arts

タイムズ・スクエアでパブリックアートを展開する「タイムズ・スクエア・アーツ」が、没入型インスタレーション「プラスチック・バッグ・ストア」を11月7日(土)まで開催中。今年3月、コロナ禍の影響で延期されていた展示で、プラスチック・バッグに代表される使い捨てのモノから作られた、偽物の野菜や食品を並べたグローサリー・ストアだ。

制作したのは、ブルックリン在住のパペット・デザイナーで映像ディレクターのロビン・フロハート。ビニール袋で作られた色鮮やかな野菜、キャップがトッピングされた紙のケーキなど、全てが「ゴミ」になるモノで作られている。


Photos by Robin Frohardt, Courtesy Times Square Arts

2016年に発表された同作は、クリエイティブ・キャピタル賞を受賞。フロハートは、ステイトメントで次のように述べている。「ユーモラスな体験を通し、使い捨てプラスチックの永続性について考えて欲しい。私たちが何かを『捨てる』時でも、そのモノから『離れる』ことはできません。優れたユーモアと風刺は、社会問題を浮き彫りにする強力なツールになると考えています」
入場無料、要予約。

NY州では3月1日から、ショッピング用ビニール袋の使用を禁止する新法「The Bag Waste Reduction Law(別称:プラスチック・バッグ・バン Plastic Bag Ban」を施行したものの、コロナ禍で、何度も発動を延期。10月19日(月)からようやく実施されている。

The Plastic Bag Store
■11月7日(土)まで
水〜日:1pm / 3pm / 5pm / 7pm
※無料(要インターネット予約)
■会場:20 Times Square
W. 47th St. and 7th Ave.
arts.timessquarenyc.org


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