2021年10月29日号 Vol.409

顕微鏡ライブシネマシアター
「SHEEP #1」
人生の意味を模索する羊の旅

SHEEP #1 © Skye Morse-Hodgson

ジャパン・ソサエティー(JS)が11月4日(木)から7日(日)まで、ミニマルシアター「SHEEP #1」を上演する。館内劇場での上演。

10月に続き、秋のシーズン「J-Cultureから見るニューヨークアート」第3弾。フィーチャーするのは、ニューヨーク在住のアーティスト・高橋幸世による「顕微鏡ライブシネマシアター」。指先大のパペットをビデオカメラとプロジェクターでライブ拡大し、スクリーン上で演じさせる。

このミニマル・シアター「SHEEP #1」は、人生の意味を模索する羊の旅の物語だ。「星の王子様」で有名なアントワーヌ・ド・サン=テクジュペリの文章からインスピレーションを得て、「顕微鏡・ライブ・シネマ・シアター」という、高橋自ら名付けた手法で作り上げた、独創的な舞台作品だ。



全4日の公演で、ピアニストのエミール・ブロンデルと、ベーシストの加藤英樹が、それぞれライブで音楽を合わせる。小さな羊が人間の町や自然の中を放浪し思考する姿は、見る者を物語と抽象世界の狭間へと誘い、潜在意識下の夢のような寓話を創造する。

高橋は、画期的なパペット手法が評価され、2017年、18年、21年と、ジム・ヘンソン財団から助成を受け創作活動を行っている。この公演は、ブロンデルのピアノ演奏とのコラボとなるAプログラムと、加藤のベースとのコラボになるBプログラムに分かれる。生み出す「顕微鏡ライブシネマシアター」シリーズは、演劇と映画の言語を結びつける試みとして注目されている。

■11月4日(木)7:30pmプログラムA※終演後にレセプション有
■11月5日(金)7:30pmプログラムB
■11月6日(土)7:30pmプログラムB
■11月7日(日)2:30pmプログラムA
■会場:Japan Society:333 E. 47th St. TEL: 212-715-1258
■一般$23、JS会員$18
www.JapanSociety.org/performingarts


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