2022年10月28日号 Vol.433

エンタメの最新トレンド!
没入型インスタレーションが目白押し③

現在、ニューヨークでエンターテイメントの「最新トレンド」といえば、「イマーシブ・エクスペリエンス(没入型体験)」だ。世界的にも人気が高い没入型のアート・インスタレーションが、10月下旬から次々とオープンする。

「モネの庭」
Monet's Garden The Immersive Experience

11月1日(火)から、印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネの「モネの庭(Monet's Garden The Immersive Experience)」が開催。

Photo courtesy of Monet’s Garden The Immersive Experience /@monetsgarden.venuetix.com

パリで生まれた画家、クロード・モネ(1840〜192 6)。「光の画家」とも呼ばれ、ゴーギャンやゴッホなど、多くの画家に影響を与えた印象派の巨匠だ。

本展は、名称「印象派(Impre-ssionism)」の由来となったモネの代表作「印象・日の出(Impression, soleil levant)」から始まる。ノルマンディー地方ジヴェルニーにあるモネの庭園風景や、有名な緑の太鼓橋も再現されている。



フィナーレは、モネの創作活動の集大成で代表作のひとつ「睡蓮」で、部屋全体が巨大な睡蓮の池に変容、来場者を絵画の中に配置する。光、影、風、反射面としての水など、モネが追求し続けた要素が最先端技術によって再現。同時にモネの芸術に対する認識や技法なども「体験」させる試みで、カラフルなインスタレーションと強烈なサウンドが、モネの傑作を壮大な「風景」へと変化させる。意図的に大きく描かれた絵画は、「鑑賞者が絵に入り込むことをモネは望んでいた」と考えられており、本展はその意図に合致する。

さらに特筆したいのは、「香り」を取り入れた点だ。音楽が流れる中、ラベンダーや睡蓮の香りが漂い、嗅覚・視覚・聴覚を刺激する。

Photo courtesy of Monet’s Garden The Immersive Experience /@monetsgarden.venuetix.com

入場は時間指定・予約制、所要時間およそ60分。チケットは会場でも購入できるが、事前手配を奨励。入場時間に制限がないフレックス・エントリー(Flex Entry)チケットは45ドルから。

Monet's Garden The Immersive Experience
■11月1日(火)〜2023年1月8日(日)
※1日〜3日はプレビュー期間
■会場:30 Wall Street
■大人$33〜、学生$28〜、
 6-16歳$25〜、 ※5歳以下無料
※Flex Entry (入場時間指定なし): $45
■所要時間:約60分
www.monetsgarden.venuetix.com


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