2022年10月28日号 Vol.433

エンタメの最新トレンド!
没入型インスタレーションが目白押し①

現在、ニューヨークでエンターテイメントの「最新トレンド」といえば、「イマーシブ・エクスペリエンス(没入型体験)」だ。世界的にも人気が高い没入型のアート・インスタレーションが、10月下旬から次々とオープンする。

「ツタンカーメン王を超えて」
Beyond King Tut: The Immersive Experience

10月28日(金)から、古代エジプト第18王朝のファラオ、ツタンカーメン王をテーマにした「ツタンカーメン王を超えて(Beyond King Tut: The Immersive Experience)」が開催。

Photo courtesy of Timothy Norris / Beyond King Tut: The Immersive Experience

第18王朝末期、最後の直系王族で、8歳から9歳の時に王位についたとされるツタンカーメン。在位期間が短く、王名表などに名前がなかったことから、長い間その存在は知られていなかった。

1922年、イングランドのエジプト考古学者、ハワード・カーターがツタンカーメンの墓を発掘、「歴史上最大の考古学的発見」となった。

本展は、ツタンカーメン発掘100周年を記念して、ナショナル・ジオグラフィック・ソサエティ(以下ナショジオ)が協力、同様の没入型アート展「ゴッホを超えて」や「モネを超えて」を制作したパキン・エンターテイメント・グループが制作した。



内容は、少年王が生きた時代からカーターが墓を発掘した瞬間まで、3300年に渡る物語。ナショジオが持つ膨大なアーカイブをプロジェクション・マッピングで投影、来場者を過去へと誘う。エジプトで死者とともに埋葬された「死者の書」を元に構成された死後の世界への旅もデジタルで再現される。

Photo courtesy of Timothy Norris / Beyond King Tut: The Immersive Experience

さらに、VRゴーグルを使用して「墓の中」をバーチャルに探検する「ツタンカーメン:墓に入る(Tutankhamun: Enter the Tomb)」(要VIPチケット)もユニークだ。

ナショジオのキャスリン・キーン氏は、「これまでに無い方法で過去と繋がることで、歴史の影響力を理解できるようになった」とコメントを残している。

入場は時間指定・予約制、所要時間およそ60分。指定入場時間の前後2時間まで入場できる「プレミアム・フレックス・チケット」も有り。購入はオフィシャルサイトから。

Beyond King Tut: The Immersive Experience
■10月28日(金)〜2023年1月1日(日)
■会場:Pier 36: 299 South St.
■大人$47〜、学生/シニア$36〜
 5-15歳$34〜、※4歳以下無料
※Premium Flex(指定入場時間の前後2時間以内での入場が可能)大人/子供$57〜
■所要時間:約60分

★Tutankhamun: Enter the Tomb:
VIPチケット:大人$79.50〜、5-15歳$62.50〜
https://beyondkingtut.com/city/new-york


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