2022年10月28日号 Vol.433

エンタメの最新トレンド!
没入型インスタレーションが目白押し②

現在、ニューヨークでエンターテイメントの「最新トレンド」といえば、「イマーシブ・エクスペリエンス(没入型体験)」だ。世界的にも人気が高い没入型のアート・インスタレーションが、10月下旬から次々とオープンする。

「フリーダ・カーロ、アイコンの生涯」
Frida Kahlo, The Life of an Icon

現代絵画を代表するメキシコの画家、フリーダ・カーロを紹介した「フリーダ・カーロ、アイコンの生涯(Frida Kahlo, The Life of an Icon)」が10月27日(木)から開幕。

Photo courtesy of Frida Kahlo, The Life of an Icon / @fridakahlonewyork

多くの自画像や肖像画を残した女性画家のフリーダ・カーロ(1907〜1954)。6歳で急性灰白髄炎にかかり9ヵ月寝たきりだったことで右足の成長が遅れ、高校では通学に利用していたバスが路面電車と衝突し脊椎を損傷するなど、生涯を通して健康的な問題に苦しんだカーロ。

事故後に出会った画家のディエゴ・リベラと結婚し2度妊娠するが、事故の影響から流産、さらに度重なるリベラの浮気にも悩まされる。カーロが画家として成功し、精力的に活動すればするほど夫婦関係は冷め、やがて離婚(のちにリベラと再婚)。晩年、病気や事故の後遺症が原因で体調が悪化したカーロは、寝たきりになり右足を切断。痛みに苦しみながらも制作を続けるが、47歳、肺炎により死去した。



会場は7つの異なるテーマで構成。肖像画、人生を変えた事故、ベッドで描いた生と死、無限、絵画教師、特徴的なファッション、そしてメインのプロジェクション・マッピングなどで紹介。カーロの人生と仕事で最も重要な瞬間を再現したVR体験(要VIPチケット)もあり、「強さの象徴」「愛の犠牲者」「芸術の天才」「自由のシンボル」のアイコン的存在だったフリーダの生き様を駆け抜ける。

Photo courtesy of Frida Kahlo, The Life of an Icon / @fridakahlonewyork

入場は時間指定・予約制、所要時間およそ90分。

VR体験と、指定入場時間の前後2時間まで入場できる「プレミアム・フレックス・チケット」がセットになったVIPチケット有り。購入はオフィシャルサイトから。

Frida Kahlo, The Life of an Icon
■10月27日(木)〜11月27日(日)
■会場:261 Water St., Brooklyn
■$25.99〜 ※4歳以下無料
※Premium Flexチケット:$49.99〜
※VIPチケット:$79.99〜
■所要時間:約90分
https://www.fridakahlonyc.com


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