2018年10月19日号 Vol.336

吉田はつみ個展
バリ島の自然感じる創作服

山田はつみ


インドネシアのバリ島在住のファッションアーティスト、吉田はつみの個展「メタモーフォシス〜ウエアラブル・アート」が、10月23日(火)から27日(土)、ソーホーのギャラリー・マックス・ニューヨークで開催される。
吉田が手がけるのは、テキスタイル作りからの創作服。天然灰汁発酵仕立ての藍染による作品群を展示する。
吉田は幼い頃、自然の中で集めた葉っぱや藁(わら)を使い、洋服を作って遊ぶのが好きだった。「その延長線上に今の私があります」と話す。
作品の特徴はその素材。「魚の鱗やバナナファイバー、プラスチックや金属片、スポンジやビニールシートなど、視覚だけでなく五感すべてで感じ、心ときめいたものは何でも素材として使います。彼らに手をかけ、話しかけ、命を吹き込んで、作品へと生まれ変わらせるのが、私のデザイナーという仕事です」。バリ島に創作拠点を移して19年。工房「スタジオ・スナ」は、繁華街から少し入った所で、森のような庭の中にぽつんぽつんと立つコテージの一つ。バリ島の豊かな自然を感じながら、そこで出会った仲間たちと、吉田が時間をかけて丁寧に作った作品が展示される。

■10月23日(火)〜27日(土)
 レセプション:23日(火)6-8pm
■会場:Gallery Max New York
 552 Broadway #401
 4th Fl. Buzz # 9
■TEL: 212-925-7017
www.gallerymaxny.com


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