2018年10月19日号 Vol.336

東日本大震災で
生きるために学んだこと
「フォーリング・アウト」

ファントム・リム・カンパニー
Photo by Sierra Urich


ニューヨークを拠点に活動する「ファントム・リム・カンパニー(PLC)」の最新作「フォーリング・アウト」が、ブルックリンのBAMハービー・シアターで11月7日(水)から10日(土)まで上演される。全4公演。PLCは、操り人形と舞踏を共演させた独創的なパフォーマンスで知られている。

同作は、時間の経過とともに人間と自然との関係が変化することをテーマにした三部作(一部「69。South」、二部「Memory Rings」)最後のパート。東日本大震災の被災地を訪問し、津波や地震、福島原発事故による被害を3ヵ月に渡り取材。歴史的にも大きな自然災害であったこと、失われた人々の人生などを目撃し、改めて人間の無力さや自然の驚異を感じたという。
生身の人間と等身大の操り人形が、「生きるために学んだ全てのこと」を観客へ伝えようと試みる「フォーリング・アウト」。被災地の「心」を、凛として厳かな世界観で描く。

Falling Out
■11月7日(水)〜10日(土)
■会場:BAM Harvey Theater
 651 Fulton St., Brooklyn
■$30〜
■上演1時間20分
www.bam.org


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