2019年10月18日号 Vol.360

「小泉八雲」がテーマ
野田正明4つ目の彫刻
新宿区八雲公園に設置


新宿区立小泉八雲記念公園で行われた除幕式に参加した関係者たちと野田氏(左端)


ニューヨーク市在住の彫刻家・野田正明による大型ステンレス彫刻「無限の未来―小泉八雲終焉の地」(高さ2・8メートル)が、「新宿区・レフカダ市 友好提携30周年記念」として10月21日、東京都新宿区の小泉八雲記念公園(大久保1―7)に設置された。作品は、八雲の胸像をハートに織り込んだデザイン。
新宿区とレフカダ市の友好提携は、ギリシャのレフカダ島で生まれた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、新宿区で生涯を終えたことに由来する。モニュメント除幕式は、吉住健一新宿区区長、小泉八雲曽孫の小泉凡・祥子夫妻、ギリシャ大使館からコンスタンティン・カキュシス大使夫妻、ギリシャのレフカダ市からハラランボス・カロス市長夫妻、同副市長の参加で行われた。

野田は長年、小泉八雲ゆかりのステンレス彫刻作品を手がけてきた。2009年には最初の作品「ラフカディオ・ハーンの開かれた精神」(高さ4メートル)が、アテネのギリシャ・アメリカン大学に永久設置され、翌年には同大学の姉妹版となる同名彫刻(高さ2・7メートル)が、島根県松江市宍道湖畔に設置された。
3つ目の作品「ラフカディオ・ハーンと開かれた精神のオデュッセイア」(高さ2・2メートル)は14年、ハーンの生地ギリシャのレフカダにあるレフカス文化センターに、ハーン没後110周年記念として設置された。
今回の新宿区小泉八雲記念公園の作品で4つ目となり、野田の八雲彫刻シリーズの最終章となる。


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