2019年10月18日号 Vol.360

デジタルアート・グループ展
「New Media 8 Perspectives」
日本から土佐尚子が参加



グループ展「New Media|8 Perspectives」が、ソーホーのハドソンスクエア近くのアート空間で9月末から始まり、2020年3月15日(日)まで開催されている。
著名なビデオアーティスト8人の作品を、それぞれ1点ずつ展示しており、日本からは土佐尚子が参加している。そのほか海外からはフィンランド、トルコ、ドイツから一人ずつ、米国内ではニューヨーク市から3人、サンディエゴ市から一人参加している。
土佐の出展作品は、「サウンド・オブ・イケバナ(フォーシーズンズ)」(2019年、4K)。
土佐(1961年、福岡市生まれ)は、国際的に知られるデジタルアーティスト。工学博士でもあり、京都大学大学院総合生存学館アート・イノベーション産学共同講座で教鞭を執る。マサチューセッツ工科大学の先端視覚研究センターでのアーティスト・フェロー(2002~04 年)を経て現職。
土佐の作品の特徴は、自然に隠された日本の美を、テクノロジーを用いて作品に結集させていること。2012年韓国の麗水(ヨス)万博委嘱作品では、230メートル×30メートルのLEDスクリーンに龍を泳がせ、14年には季節感のないシンガポールで日本の四季を表現。花の色でプロジェクションマッピングを行い、グッドデザイン賞を受賞した。
さらに、16年度文化庁文化交流使の任命を受け、ニューヨークのタイムズスクエアでも大型アートを手がけた。翌17年4月、1ヵ月間にわたり60台以上のビルボードを使い、「サウンド・オブ・イケバナ春」を上映。
現在は、企業との共同によるアート・イノベーション(アートをベースとした社会の革新)講座教授として教鞭を執る一方、幅広い作家活動を展開している。

■2020年3月15日(日)まで
■会場:Atrium at former Saatchi & Saatchi Building
 375 Hudson St.(bet. W. Houston & King Sts.)
■詳細:Jay Grimm Art Advisory
 www.jaygrimm.com
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■TEL: 917-690-0035



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