2020年10月16日号 Vol.384

チェルシー映画祭
日本から短編作品「カラテ・カタルシス」



第8回チェルシー映画祭10月15日(木)から18日(日)まで、オンライン開催される。日本の短編映画「オフク(OFUKU)」シリーズ5作目となる「カラテ・カタルシス(KARATE CATHARSIS)」(監督/脚本・阿久津五代子)がノミネート上映される。開催期間中、いつでも視聴可能。

「オフク」シリーズは、江戸時代に明暦の大火で別れた母を探すため369年間生き続け、旅を続けるオフクが、道中で出会う人々に勇気を与えるロードムービー。チェルシー映画祭で2016年以降、連続ノミネート/上映された。今年は上映に先駆け、阿久津監督のオンライン・インタビューも予定されている。

登場人物は、絶望、失意の底にいる、借金に追われる苦労人とさまざまだが、オフクと出会うことで新しい自分に気付き始める。全作品に、そのためのカタルシス(芸術などによる精神の浄化・解放といった意味)がある。最新作「カラテ・カタルシス」は、その「カタルシス」がタイトルだ。

主人公の吉田は、母との間に確執を抱え、母の愛を欲しながらも母を遠ざけている。空手を通じて自分を強くしたいと願うが、「人に迷惑をかけないように」と育てられたせいか、周りの空気を読み、他者と同調することが最強の処世術だと思い込んでいる。そのため、いつも淀んだ表情でニヤニヤ・おどおど。そんな吉田に苛立つオフクが、「恐れを吐き出し、自ら一歩を踏み出す勇気」に導くまでの物語。

●10月15日(木)〜18日(日)
●オンライン開催
●参加料:寄付$1から、VIPパス$199 
●問合せ:info@chelseafilm.org
www.chelseafilm.org



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