週末に行きたいおすすめスポット④
ヒスパニック文化遺産月間
「NYCケーション」ニューヨーク市観光局

アート

プエルトリコやカリブ海諸国、ラテン・アメリカのアートを専門に取り上げる「エル・ムセオ・デル・バリオ①」では、展覧会「Taller Boricua :A Political Print Shop in New York」=写真①=が2021年1月17日まで開催中。

1969年、ニューヨーク市でプエルトリコ人コミュニティへの社会貢献を目的とし、イースト・ハーレムに設立された団体「タエール・ボリクゥア(Taller Boricua)」。政治活動の場としても認められ、その美的センス、文化、歴史に対する理解を広げるため、芸術家や美術史家、学芸員を指導してきた。展示は、「タエール・ボリクゥア」初期の活動10年間にスポットをあてたもので、シルク印刷、リノリウム版画、リトグラフ、絵画、コラージュー、ドローイングなど200以上を紹介、プエルトリコ人のアイデンティティーに迫る。

現在、土曜・日曜のみ、正午から午後5時まで開館。入場有料、時間予約制。

①エル・ムセオ・デル・バリオ 「Taller Boricua :A Political Print Shop in New York」 All photos courtesy of NYC & Company

スパニッシュ文化のあらゆる側面に焦点をあてた独自のコレクションを誇る「ヒスパニック・ソサエティ・ミュージアム&ライブラリー②」は1904年、「スパニッシュ美術館」として設立。

現在、「Treasures on the Terrace」=写真②=と題した無料の屋外展示を開催中(12月6日まで)。スペイン絵画を代表する巨匠エル・グレコを筆頭に、ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤ、ホアキン・ソローリャなど、豊富な収蔵品の中からその一部を紹介。野外のため展示品はプリントだが、作品を説明した録音が用意されている。

展示は月曜から土曜、午前11時から午後5時まで。入場無料、雨天でもオープン。

②「ヒスパニック・ソサエティ・ミュージアム＆ライブラリー」 「Treasures on the Terrace」

「ホイットニー美術館③ 」では2021年1月31日まで「Vida Americana」=写真③=と題した展示が開催中。

1920年代から30年代、メキシコ革命下で、その思想や意義を伝えようと多くの壁画が誕生。ディエゴ・リベラ、ホセ・クレメンテ・オロスコ、ダビッド・アルファロ・シケイロスなどが活動する中、多数のアメリカ人アーティストがメキシコを訪れ、彼らと共に過ごし作品を制作。本展は、そんな交流の中から生まれた200点以上の作品を展示。メキシコ人の壁画アーティストがアメリカ人のアートに与えた影響を探る。

火曜・水曜休館。入場有料、時間予約制。

③ホイットニー美術館 「Vida Americana：Mexican Muralists Remake American Art」 (Photo by Ryan Lowry)

食事

1995年創業、マンハッタンに2軒を構える「エル・フロリディータ④ 」は、伝統的なキューバ料理とドミニカ料理を融合したカジュアルなレストラン。

クイーンズのジャクソンハイツの住民約60パーセントがアメリカ以外の国生まれで、それぞれの文化を同地にもたらしている。また市内最大のLGBTQコミュニティーも存在するエリアだ。

コロンビア人コミュニティは、ジャクソンハイツでひとつの「顔」。コロンビアン・レストランの「ロス・アリエロス⑤ 」では、中南米で伝統的なスープ「サンコーチョ(Sancocho)」を、「アレパ・レディ⑥」では、すり潰したトウモロコシから作る伝統的な薄焼きパン「アレパ(arepa)」=写真④=を試したい。

④すり潰したトウモロコシから作るアレパ

※各施設・レストランは、新型コロナ感染予防ガイドラインに従っています。営業時間など予告なく変更する場合もあり。最新情報は直接確認を=編集部

NYC & Companyオフィシャルサイト
www.nycgo.com