2021年10月15日号 Vol.408

金澤恵之 個展演奏会
在米16年
創作活動の総決算

Photo courtesy of the artist

ニューヨーク市在住の作曲家・金澤恵之=写真=による楽曲を披露する個展演奏会「〜satoshi kanazawa | works〜」が、 10月 23日(土)、ミッドタウンイーストのパフォーミングスペースで開催される。ニューヨークアート財団(NYFA=New York Foundation for the Arts)のアーティスト助成金「NYC Artists Corps Grant」を受け、金澤本人が主催する個展演奏会だ。

2009年にCDミニアルバムを発表した際、マンハッタンで個展演奏会を開催して以来、12年ぶりとなる。金澤自身ピアノを演奏するほか、バイオリンのレイ・イワズミと金澤宥輝、ビオラのミランダ・シーラフ、チェロのリー・スチュアート、ピアノの市川純子とシユメン・ワン、それにソプラノ歌手の中川直子が参加する。



この日は、弦楽室内楽作品を世界初演するほか、ピアノ曲、日本歌曲も披露。金澤の故郷・青森県津軽地方に寄せた楽曲も初演する。編成・スタイルとも多彩なプログラムで構成される、約1時間のコンサートだ。

「在米16年。ほぼ全作品が、創作拠点をニューヨークに置いてから書かれたもの。これまでの創作活動の総決算という位置付けのコンサートです。私自身も、期待と興奮に心を躍らせています。コロナ禍ではありますが、ニューヨークのアート・音楽シーンを再度活性化し、盛り上げる一助となることを願ってやみません」と金澤は話している。

Photo courtesy of the artist

金澤は、東京藝術大学作曲科卒業。2006年創作拠点をニューヨークに移す。07〜08年文化庁新進芸術家海外留学制度研修員。Lin Yao Ji国際作曲コンクール優勝ほか、受賞多数。09年ニューヨークのレーベルからピアノ作品を中心とした CD「Flowing Blue」を発表した。

日本での作曲活動のほか、シカゴ交響楽団トロンボーン奏者チャールズ・ヴァーノンとのコラボや、カナダのラヴァール大学招聘による演奏・レクチャーなど、幅広い音楽活動を続けている。19年には、津軽笛とチェロのための二重奏「TSUGARU」を作曲し、カーネギーホールで世界初演された。北米での作品発表も積極的に行う。

■10月23日(土)7:00pm
■会場:The ClearLight Performance Space at Blue Building
 222 E. 46th St.
■入場無料
■座席数制限のため、以下から事前登録を推奨
https://bit.ly/3ll41jk
■問合せ(金澤):satoshi@satoshikanazawa.com


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