2018年10月5日号 Vol.335

ヴォルフガング・ティルマンス:この問題において私だけが正しい可能性はどれくらい?
Wolfgang Tillmans How likely is it that only I am right in this matter?

ヴォルフガング・ティルマンス
(top) Dialogue, 2018. (bottom)Dialogue, 2017
Lee Ufan © 2018 Artists Rights Society (ARS), New York / ADAGP, Paris

ヴォルフガング・ティルマンス


90年代初頭から現在まで、新しい写真の主題を提示し続けるヴォルフガング・ティルマンスのデビッド・ズワイナーでは2回目となる個展。ティルマンスの特徴とも言える巨大な作品が展示されないなど、15年の初個展の時とは全く異なり、ミニマルアートの傾向のある作品と、簡潔な主題の作品が交互に整然と直線的に展示されている。これは、テーマ、テクニック、展示方法など従来のものに近づけることによって、イメージが飽和する現代において写真を制作することが何を意味するか問うというもの。また、今回は写真だけでなく、ビデオ、サウンド、スポークンワード等の作品も展示され、作家の30年に及ぶキャリアの全貌だけではなく、常に変化してきた世界をこれまでどのように描いてきたかを見たい。(林玄一)

10月20日まで
David Zwirner
519, 525 & 533 W. 19th St.
212-727-2070
火 – 土10:00am-6:00pm
入場無料
www.davidzwirner.com



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