2020年10月2日号 Vol.383

日本クラブ・ウェブ公募美術展
「フォワード・トゥゲザー」
コロナ禍でアートが持つ力


オンライン・レセプション出演者全員での記念撮影

日本クラブでは、グローバル・レベルの日本文化の浸透を図るべく、JCC(日本商工会議所)ファンドの支援を受け、「日本クラブ・ウェブ・ギャラリー」を開設。在ニューヨーク日本国総領事館も協力し、第一弾「フォワード・トゥゲザー」を9月17日(木)から10月14日(水)まで開催中だ。

新型コロナウィルスの影響で活動の場を制限されたトライステート在住のアーティストたち。彼らの創作活動を支援するためインターネットで作品を公募、54点が寄せられた。厳正な審査を経て、15作品を選出、新設のウェブ・ギャラリーで紹介している。

初日はオンラインでオープニング・レセプションを開催、前田正明日本クラブ事務所長がMCを務めた。前田氏は冒頭で、「現在、コロナの感染拡大を防ぐため、世界各国は鎖国状態と言って良いと思いますが、インターネットの世界では以前より増してボーダーレス。日本クラブでは、優れた作品をニューヨークのみならず世界に向けて紹介していきたい」と開催の経緯を語った。

審査委員を務めた総領事館の山野内勘二総領事・大使、日本クラブ副会長の寺本禎治氏(みずほ銀行会長&CEO)がが挨拶。山野内総領事・大使は入選者へ祝辞を贈るとともに、「全ての作品を見せていただき、制作に励んだ作家の勇気や情熱を感じました」と、アートが持つ力について言及した。さらに入選した作家たちも出演。作品に込められた思いや制作秘話などを披露した。

ゲスト・ミュージシャンのマンデー満ちるのパフォーマンスを楽しんだ後、最後は同じく審査委員の小野山弘子氏(日本クラブ・カルチュラル・アフェアー・アドバイザー、元米国ソニーコーポレーション副社長)と、井谷善惠氏(東京藝術大学グローバルサポートセンター特任教授)が出演、公募展を総括した。

Forward Together!
■10月14 日(水)まで
■観覧無料
nippongallery.nipponclub.org


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