2020年10月2日号 Vol.383

メジャーリーグ・ベースボール
2020シーズン、プレーオフ始まる


7月末に60ゲームのレギュラーシーズンで開幕したメジャーリーグ・ベースボール(MLB)は、9月29日(火)からプレーオフが始まった。

今年はコロナ禍により通常の開催方法と大きく異なり、無観客、シーズンゲーム数を従来の約1/3に短縮、移動を少なくするために同じエリアを本拠とするチームとの対戦を主とするなど、感染拡大に繋がらないよう考慮したシーズンだった。プレーオフは、これまでの8チーム(各リーグ4チーム)から、16チーム(各リーグ8チーム)によるトーナメントで行われる。ワールド・シリーズ進出までは、1回戦のワイルドカード・ゲーム(ベスト・オブ・3ゲーム・マッチ)、2回戦ディビジョン・シリーズ(ベスト・オブ・5ゲーム・マッチ)、3回戦のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ(ベスト・オブ・7ゲーム・マッチ)での勝利が必須となる長丁場だ。

アメリカンリーグ東地区2位でプレーオフに進出したNYヤンキース(33勝27敗)は、ワイルドカード・ゲームでクリーブランド・インディアンズ(35勝25敗)に2連勝しディビジョン・シリーズに進出。10月5日(月)からスタートするシリーズで、ア・リーグ東地区首位のタンパベイ・レイズ(40勝20敗)と対戦する。

ヤンキースは2009年にワールド・チャンピオンになったものの、以降、毎年のようにプレーオフに出場するも敗退。短期決戦に弱い印象は否めない。今シーズンはまず初戦(3ゲーム・マッチ)を突破したが、ディビジョン・シリーズが5ゲーム・マッチ、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでは7ゲーム・マッチとなり、チームとしての真価が問われる。今年は汚名返上なるか。

ワールドシリーズは観客有で開催
10月20日プレーボール


第116回ワールドシリーズ(優勝決定戦)は10月20日(火)から開始予定。今年は、出場チームの本拠地を行き来するのではなく中立地で開催される。

会場は、テキサス州アーリントンの「グローブ・ライフ・フィールド(テキサス・レンジャースの本拠地)」が選出。中立地開催は史上初で、1球場のみでの開催は1944年以来4度目。1、2、6、7戦を後攻で迎えられるホームフィールド・アドバンテージは、リーグ内でのシード順の高位、もし同じ場合はレギュラーシーズンの勝率が高い方に与えられる。

MLBは、特例としてワールドシリーズは観客を迎えて開催すると発表。毎試合、レギュラーシートとボックスシート計11,500を販売する。会場のグローブ・ライフ・フィールド(40,300シート)の約28%の占有率となる。


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