2021年10月1日号 Vol.407

音楽を通して社会を前進させる試み
音楽祭「アジア系アメリカ人の声」

大場エリカ(左)、伊藤琢磨

バード大学音楽院(USCMI)の米中音楽研究所は10月12日(火)から14日(木)、16日(土)、17日(日)の5日間、恒例の音楽祭「アジア系アメリカ人の声(Asian American Voices)」を開催する。

現在も続く世界的なパンデミックと最近の反アジア差別や暴力の高まりを懸念し、音楽を通して社会を前進させることを目的に掲げる。さらに今回は、現代アメリカの音楽と社会における重要性を探求することをテーマにした。

音楽祭の芸術監督ジン・ドン・カイは、「アジア系アメリカ人の声はアメリカ人の声であり、アジア系アメリカ人の音楽はアメリカ人の音楽です。私たちは常にアメリカ社会の文化的多様性を大切にすべきです」と伝えている。



音楽祭には、ハワイ大学マノア校で音楽の准教授を務める伊藤琢磨(いとう・たくま)と、サンフランシスコを拠点に活躍する大場(おおば)エリカを含む10人のアジア系アメリカ人作曲家の作品が紹介される。

伊藤の「ピクチャー・ブライド(Picture Brides)」は日本移民の初期を反映させた曲。

大場の「あこや」は自身最新作だ。共に13日(水)、バード大学音楽院で行われるマルチメディア室内楽コンサート「Undercurrents in Contemporary American Music」で紹介される。

また、コンサートに加えて、オンライン・パネルディスカッションも開催。作者の創造的なプロセス、アジア系アメリカ人アーティストとしての経験について、社会におけるアーティストの役割についての見解を語る。

Asian American Voices
■10月12日(火)8:00pm 寄付$15ドル〜
■10月13日(水)8:00pm 寄付$15ドル〜
■10月14日(木)8:00pm オンライン・パネルディスカッション
無料・要予約
https://www.barduschinamusic.org
■10月16日(土)3:00pm 寄付$25~
■10月17日(日)3:00pm 無料
 アクセスリンクはオフィシャルサイトで当日アナウンス
■会場:The Richard B. Fisher Center for the Performing Arts
Bard College.
30 Campus Rd, Annandale-On-Hudson, NY
https://fishercenter.bard.edu
www.barduschinamusic.org/asian-american-voices


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