2021年10月1日号 Vol.407

人々を笑顔にする動物彫刻
折り紙にインスパイア
「アセ:トランスフォーメーションズ」

Photo by KC of Yomitime

カリフォルニアを拠点に活動するメキシコ系アメリカ人アーティスト、アセ(HACER)が手がけた「トランスフォーメーションズ」が、マンハッタンのガーメント・ディストリクト、ブロードウェイの36丁目から39丁目の間に登場。同地域が行うプログラム「アート・オン・ザ・プラザ」の一環で、大規模なアセのニューヨーク初個展となった。



折り紙にインスパイアを受けた作風で知られるアセ。彼が折り紙に出会ったのは7歳。里親の家でボランティアが読んでくれたエレノア・コアの子ども向け歴史小説「サダコと千羽鶴」が、そのアートフォームの出発点だった。成長し、グラフィティ・アーティストとしてキャリアをスタート。その後、溶接を学んだことから「グラフィティ」と「溶接」を融合。また、動く彫刻「モビール」で知られるアレクサンダー・カルダーの形状、ジェフ・クーンズの素材に対する斬新なアプローチ、ジョン・マクラッケンの細部へのこだわり、エルズワース・ケリーのミニマリズムへの取り組みなどを徹底的に研究。ダイナミックで特徴的な金属の「折り紙風彫刻」を完成させた。

Photo by KC of Yomitime

今回の展示作品は、象、犬、小熊が1体ずつ、コヨーテ2体、ウサギ2体の計7体。大きさは様々で、最大は体長14フィートのコヨーテだ。

ガーメント・ディストリクト代表のバーバラ・ブレア氏は次のように述べる。「これら巨大な彫刻はすべての人々を笑顔にするでしょう。気に入った折り紙彫刻の前で、写真撮影をおすすめします!」

Hacer: Transformations
■11月23日(火)まで
■会場:Garment District
 Broadway, 36th and 39th Sts
www.facebook.com/TheGarmentDistrictNYC


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