2022年9月30日号 Vol.431

チョコレート・ファクトリー・シアター
塩谷陽子氏にアーティスト・イン・インダストリー賞

クイーンズに拠点を置くチョコレート・ファクトリー・シアター(CFT)は9月28日(水)、第一回アニュアル・ガラを開催。ジャパン・ソサエティー(JS)芸術監督の塩谷陽子氏が「アーティスト・イン・インダストリー賞」を受賞した。

CFTは、シェイラ・レワノフスキーとブライアン・ロジャースが1995年に設立したアーティストによる、アーティストのための小劇場。実験的なダンスや演劇作品、また既成のジャンルに納まらないパフォーマー等をサポートするホームグラウンドとして知られようになり、現在もニューヨークをベースに作品を創るアーティストたちを幅広く育成し、彼らの作品を主催上演し続けている。


CFTは2016年から、創造性や芸術性において、それぞれの専門とする芸術分野やそのコミュニティー全体に大きな影響を与える団体・ビジネス・個人に対して贈る「アーティスト・イン・インダストリー賞」を創設。今回のガラでは塩谷の他に、クイーンズ区長/Queens Borough Presidentのドノヴァン・リチャーズ・ジュニア氏、ニューヨーカーズ・フォー・カルチャー&アーツ/New Yorkers for Culture & Artsのエグゼクティブ・ディレクターのルーシー・セクストン氏が同賞を受賞した。

授賞式で塩谷氏は「CFTは、型にはまった価値観に大胆に挑戦していく人たちが集まる場所。私のJSでの活動は、因習にとらわれない新しい声、新しい価値観、新しい美意識を発信するための場を提供することであり、またそれによって人々をインスパイアすること。今回の受賞は、そのような活動が皆さんの心に触れることができたことを意味し、非常に嬉しく、光栄に思う」と語った。


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