2020年9月18日号 Vol.382

乳がんなどの患者支援
SHARE日本語プログラム
正式に組織の一部門に


(左から)ブロディー愛子さん、坪井いづみさん、コーンマン寧子さん

アメリカの乳がん・卵巣がん・子宮がん患者の支援NPO団体SHAREがこのほど、日本語プログラムを組織の一部門として認定。日本人スタッフを雇用し、SHAREのサービスとして、正式に提供することになった。

この日本語プログラムを2013年から始めたのは、ブロディー愛子さん。今もプログラムの代表として活動を支えている。これまでは、対外的にはSHAREを名乗ってきたものの、あくまでもSHAREの名前を借りる立場での活動で、ブロディーさんは常々、日本語プログラムを正式にSHAREの一部門にと、働きかけてきた。「9年目にしてやっと実現しました」と、感無量の様子。ここまでの道のりは厳しく、「この国で生活する日本人の政治的インパクトの小ささを思い知らされました」とも。

今回の正式認定は、昨年末SHAREのエグゼクティブ・ディレクター兼CEOに就任した、キャロル・エヴァンズ氏の理解があってのもの。日本語プログラムには、今回二人の運営スタッフの雇用が認められた。

雇用されたのは、これまでも運営メンバーとして携わってきた坪井いづみさん(ニューヨーク在住)と、コーンマン寧子(ねねこ)さん(カリフォルニア州在住)。ニューヨーク市を拠点にするブロディーさんは今後も、プログラムの代表として外部から活動を支援する。

「スタッフも充実し、今後はニューヨーク近郊に留まらず、より活発に全米の日本人、日系人にサービスを提供できるようにしていきたい。また、日本人コミュニティーに役立つ情報提供と、患者と家族へのサポート活動を、より充実したい」と、ブロディーさん。

現在、日本語プログラムは、乳がん、卵巣がん、子宮がんの患者とその家族を無料で支援。問合せは別記まで。

SHARE日本語プログラム
165 W. 46th St., # 712
New York, NY 10036
TEL: 347-220-1110
admin@sharejp.org
sharejp.org



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