2022年9月16日号 Vol.430

木川貴幸ピアノリサイタル
デュサパンの響きを再現

ニューヨーク在住のピアニスト、木川貴幸=写真=が9月20日(火)、「ル・ポアソン・ルージュ」でソロリサイタルを開催する。

今回のプログラムはパスカル・デュサパンが1999年から作曲を始めて2002年に完成した「ピアノのためのエチュード (全曲)」。



デュサパンは1955年生まれ、フランスのナンシー出身の異才の作曲家。フランスで作曲を学ぶにはパリ音楽院で優秀の成績を修めたのち、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)で研鑽を積むのがエリートコースだが、デュサパンはパリ音楽院で作曲家オリヴィエ・メシアンの授業を一年弱ほど聴講しただけで、ソルボンヌ大学で美学や科学を専攻する傍ら作曲家ヤニス・クセナキスの講習を受けたというかなり異色の経歴の持ち主。作曲技法はほぼ独学というデュサパンが発表した作品は、批評家や指揮者達から注目を集め続け、フランス著作権協会から送られるエルヴェ・デュガルダン賞を始め、数多くの賞を受賞している。

ニューヨークタイムズから「現代音楽に生命を与えることができる技術とイマジネーションを持ったピアニスト」と評された木川が、デュサパンの妖しくも透明感のある響きを再現する。

■9月20日(火)7:30pm
■会場:(Le) Poisson Rouge
■テーブル:前売$25、当日$30
 ※テーブル席はミニマム2オーダー
■立見:前売$20、当日$25
■チケット:https://lpr.com/lpr_events/takadusapin


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