2022年9月16日号 Vol.430

ニューヨークで訴える自然保護
強さ、美しさ、自由、回復力を象徴
「ジャガー・パレード NYC 2022」

9月6日、オープニング・パーティ会場でお披露目されたジャガー像 Photo by Eugene Gologursky/Getty Images for Artery

アーティストたちによって鮮やかに装飾された実物大のジャガー像40体を展示する「ジャガー・パレード」=表紙写真=が10月5日(水)まで開催中だ。

2019年、ブラジルのサンパウロで始まった同企画展は、ジャガーとその生息地保護を訴えると共に、資金を集めることが目的。展示されたジャガーはオークション形式で売買され、純収益の100%が保護活動に寄付される。



ジャガーは現在、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストで「準絶滅危惧」に指定。「急速に失われていく固有種の減少を逆転させるために、私たちは自然との関係性を変えなければならない。環境保全活動へ継続的に投資し、生態系を回復させることが急務だ」と訴える。

9月6日、オープニング・パーティ会場でお披露目されたジャガー像 Photo by Eugene Gologursky/Getty Images for Artery

主な展示場所はニューヨークの名所で、タバーン・オン・ザ・グリーン、国際連合本部ビル、セントラルパーク動物園、メットライフ・ビル、ポートオーソリティー、リバティー・パーク、ワールド・トレード・センターなど。

「この街はジャガーの生息地ではないものの、ニューヨークが象徴する強さ、美しさ、自由、回復力は、『ジャガー・パレード』に共通するメッセージだ」と主催者。

ポートオーソリティーに設置されたジャガー(Photo by KC of Yomitime)

アートのメッカ、ニューヨークで色とりどりにペイントされたジャガーたちは、生態系に大きな影響を持つ「キーストーン種」であることを強調し、野生生物保護と、希望のメッセージを響かせる。

Jaguar Parade NYC 2022
■9月7日(水)〜10月5日(水)
■主な会場:Tavern on the Green、United Nations Headquarters Plaza、Central Park Zoo、MetLife Building、Port Authority、Liberty Park、World Trade Center他
https://jaguarparade.com/nyc2022


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