2022年9月16日号 Vol.430

眞鍋淑郎氏、文化勲章叙勲
気象学・気候学の進歩に大きく貢献

文化勲章受章、文化功労者・内閣総理大臣感謝状を受けた真鍋氏(左)と森美樹夫総領事・大使

在NY日本国総領事館は9月1日(木)、大使公邸で、令和3年(2021年)秋の叙勲において文化勲章を受章した眞鍋淑郎(しゅくろう)プリンストン大学客員研究員・海洋研究開発機構フェローへの叙勲伝達式を開催した。

2021年のノーベル物理学賞受賞者である眞鍋氏は、気象学・気候学の分野で、コンピュータによる気候シミュレーション・モデルを開発、それを用いて気候の成り立ちと変動を解明するという新しい研究分野を開拓した。二酸化炭素の増加による地球温暖化に関しても理論的基礎を確立するなどの顕著な業績を上げ、斯学の発展に多大な貢献を果たした。



また、日本出身であることから、しばしば日本を訪問して研究指導や講義を行い、平成9年から5年間、日本の研究グループのリーダーを務め、日本における気候変動研究を最先端に導いた。
 
大使公邸で、伝達式に臨んだ真鍋氏は、受賞の喜びを語るとともに、若い世代の研究者たちを激励。友人を代表して本田桂子コロンビア大学客員教授が挨拶、ラトガー大学のオスカー・スコフィールド教授の合図で乾杯し受賞を祝福した。


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