2023年9月15日号 Vol.454 |
日米作家、総勢43人
注目の個性派アート群
「シアカNYアートフェア」
行近壯之助(左)、伊藤翰香
東京・銀座のギャラリーSIACCA(シアカ)が主催するアートフェア「SIACCA NY ART FAIR」が9月23日(土)から30日(土)まで、ソーホーのギャラリー・マックスで開催される。オープニングレセプションは23日(土)5時から7時まで。
ニューヨークでのアートフェア開催は、昨年6月に続き第二弾。今回は一般公募をせず、主宰者・シアカ章子が日本を拠点とするアーティスト39人を選出。さらにニューヨーク側から4人が参加し、総勢43人が、絵画、線描画、書、版画、写真、CG、ビデオ、ミクストメディアなど多分野にわたる作品71点を発表する。
近年、日本の美術界はアニメの影響が色濃いジャパニーズポップアート、超写実主義、新世代の抽象画、実験的日本画など、新しい波は多岐にわたるが、それぞれの分野では日本古来の繊細で巧妙な美意識も受け継がれている。例えば、シンプルながら奥深い魅力を放つ日本の「侘び寂び」など、シアカ・アートフェアではこうした日本文化特有の機微も世界に向けて発信している。
また、ニューヨークのアートシーンに親しむことで、日米のアーティストが感性を刺激し合うネットワーキングも視野にある。
釘町一恵(左)、山内大空
今回は20代の若手作家も多く出品する他、現在の日本美術を牽引する実力者も幅広い表現分野で参加する。斬新な筆致で日本画界を揺さぶる行近壯之助、光のベールを連想させる抽象画の井崎聖子、油彩画の官能的表現が心に刺さる釘町一恵、焼けた杉板の上に彩色の妙を発揮する井上賢一、超絶技巧の剪紙(せんし)や流麗な墨技筆技の伊藤翰香、角度により肖像画の表情が変わるレリーフ作品の田村旭、アニメと版画の技法を駆使する山内大空、風刺画や無人の街を描く木村哲雄、京都の路地を捉えたモノクロ写真の甲斐扶佐義など、注目の個性派アートを生で鑑賞する好機である
。
入場無料。詳細・問い合わせは、別記ウェブサイトで確認を。
木村哲雄(左)、井上賢一
出展作家:畔上暁仁、Silvia Aviles、今井葉月、井村健太郎、井上賢一、伊藤翰香、岩崎昌弥、井崎聖子、甲斐扶佐義、片山正之、木村哲雄、小林哲郎、駒田朋子、河野志保、Chris Kozel、釘町一恵、松丸典代、名畑美千代、荻野聖子、奥田 薫、大村典子、Yupin Pramotepipop、Elisabeth Page Purcell、佐藤ひろみ、志藤靖予、シアカ章子、相馬京子、鈴木國男、鈴木隆、田村彰浩、田村旭、田村弘子、富丘誠、友滝人史、内山文太、山本清人、山内大空、柳谷みち代、矢澤ひかる、吉田則明、吉井美穂、吉野まゆみ、行近壯之助。
(アルファベット順)
SIACCA NY ART FAIR 2023
■9月23日(土)〜30日(土)火〜土11am-6pm、日月休廊
■オープニング・レセプション:23日(土)5〜7pm
※ライブパフォーマンス: Manuel Ciordia
■会場:Gallery Max New York
552 Broadway, Suite 401(bet. Prince & Spring Sts, buzz 9)
■https://artspheres.org
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