2022年9月2日号 Vol.429

核廃絶に生涯捧げた姿描く
「ヒロシマへの誓い」

核兵器禁止条約発効(2021年)実現に貢献したサーロー節子氏のドキュメンタリー「ヒロシマへの誓い〜サーロー節子とともに〜(The VOW from HIROSHIMA)」=写真=が9月19日(月)、スカンジナビア・ハウスで上映される。

本作品は平和活動家であるサーロー氏に4年間密着取材して制作。同氏は13歳の時に広島で被爆、300数人もの学友を瞬時に亡くした。成長してアメリカの大学に留学。カナダ人男性と結婚しトロントへ移住、国連や国際会議で自らの被爆体験を語ることで核廃絶を訴えてきた。



被爆体験を証言するためにニューヨークを訪問していたサーロー氏と、同作プロデューサーの竹内道(たけうち・みちえ)氏が出会う。サーロー氏に触発された竹内氏は、自身の家族が被爆した事実に目を向け、2015年、制作をスタートした。

2017年、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞すると。オスロでの授賞式にサーロー氏もICANのメンバーとして参列。被爆者の声を代表し、スピーチを行った。

映画は、核廃絶に捧げたサーロー氏の勇気と信念に満ちた生涯と並行し、自らも被爆者2世である竹内氏が自分を見つめ直していく姿を描いている。

監督は、エミー賞や全米監督協会賞を受賞したベテラン映像作家のスーザン・ストリックラー氏。これまでに東京・ユーロスペースをはじめ日本国内のミニシアターで上映され、WOWOWでも放送。竹内氏は日本映画復興会議から日本映画平和賞を受賞した。

当日の上映後にはストリックラー氏と竹内氏による質疑応答が予定されている。

■9月19日(月)7:00pm
■会場:Scandinavia House
 58 Park Ave.
■一般$15、60歳以上$12
■連絡先:thevowfromhiroshima@gmail.com
www.thevowfromhiroshima.com


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