2022年9月2日号 Vol.429

ジェームズ・カーン出演作12本上映
60年のキャリア讃え
「カーン・フィルム・フェスティバル」

出世作「ゴッドファーザー」で長男ソニーを演じたカーン

アストリアの映像博物館「ミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージ」で9月16日(金)から10月9日(日)まで、今年7月6日に死去したアメリカの俳優、ジェームズ・カーン(82歳)のキャリアを讃えた上映会「カーン・フィルム・フェスティバル」を開催。およそ60年に渡るキャリアの中から代表作12本を紹介する。



ニューヨークのブロンクスで生まれ、サニーサイドで育ったカーン。ブロードウェイで舞台デビューを果たした後、LAに移りテレビシリーズなどに出演。1964年の「不意打ち」が映画デビュー作品だ。

「ミザリー」で監禁された作家ポールを熱演

出世作はフランシス・フォード・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」(1972年)。長男ソニーを熱演したカーンは、アカデミー賞とゴールデングローブ賞で助演男優賞にノミネート。カレル・ライス監督の「ザ・ギャンブラー」(1974年)では、カジノに入り浸り自滅してゆく主人公の大学教授・アクセルを好演。スティーヴン・キング原作、ロブ・ライナー監督のサイコスリラー「ミザリー」では、監禁された主人公の作家ポールを「完璧に演じた」と評価された。また、今回は初期作「エル・ドラド」(1966年)や「悪魔のくちづけ」(1967年)なども上映される。

クールでタフ、世間の嫌われ者、魔法使いからモンスターまで、さまざまなキャラクターを熱演したカーン。その比類ない魅力が鮮やかに蘇る。

THE CAAN FILM FESTIVAL
■9月16日(金)〜10月9日(日)
■会場:Museum of The Moving Image
 36-01 35 Ave., Astoria
■大人$15、 シニア/学生$11
 3-17歳$9、3歳以下無料
www.movingimage.us


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