2022年9月2日号 Vol.429

「五感」を刺激する没入型インスタレーション
クリムトのバーチャル展
「グスタフ・クリムト:ゴールド・イン・モーション」

GUSTAV KLIMT: GOLD IN MOTION, AT HALL DES LUMIÈRES RENDERING. photo © Culturespaces

オーストリアを代表する画家、グスタフ・クリムトの没入型インスタレーション「ゴールド・イン・モーション」が9月14日(水)からスタートする。

会場は、かつて「移民産業貯蓄銀行(Emigrant In-dustrial Savings Bank Building)」として利用されたボザール様式のビル「49チェンバース」内部を改装した新デジタルアート・センター「ホール・デ・ルミエール(Hall des Lumieres)」。パリの「アトリエ・デ・ルミエール(Atelier des Lumières)の姉妹館で、大理石や柱、銀行の面影が残る窓口、ステンドグラスの窓、彫刻など、当時のインテリアを利用した2万8000スクエアフィートが、イマーシブなアート空間へと進化。10〜12ヵ月毎に新展示が行われる予定で、クリムトは記念すべき第1回目となる。



音楽が流れる中、アニメーション化されたクリムトの作品群が高さ30フィートの壁に投影。アートと建物双方の特徴を強調するようにマッピングされ、「五感の刺激」を追求する。

GUSTAV KLIMT: GOLD IN MOTION, AT HALL DES LUMIÈRES RENDERING. photo © Culturespaces

本展はクリムトに加え、オーストリアの画家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーと、イスタンブールを拠点にするデザインスタジオ「Nohlab」も紹介。

クリムトに影響を受けたフンデルトヴァッサーは、生命の源と自然のモチーフを組み合わせた鮮やかな色彩と渦巻装飾で知られ、特徴的な「色の爆発」を展開する。

これまで多数のデジタルアートを手がけてきたNohlabは、パフォーマーの5つの動作を通して空間と時間を探求する「5ムーブメント」を発表。

昨年、好評だった2つのバーチャル・ゴッホ展に代わる新たなエキシビションだ。

Gustav Klimt: Gold in Motion
■9月14日(水)から
 日〜水:10am - 7am、木〜土:10am - 10am
■会場: Hall des Lumieres:49 Chambers St.
■スタンダード:一般$30、5-16歳$15、65歳以上$28
 ファミリー(大人2人+子供2人)$18.75/一人
 ※大人同伴の5歳以下は無料
https://www.halldeslumieres.com


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