2023年9月1日号 Vol.453

AIから宇宙まで
科学が変える未来を探る
「ワールド・サイエンス・フェスティバル」

ニューヨークで誕生した「ワールド・サイエンス・フェスティバル」が、9月21日(木)から24日(日)まで行われる。今回は、コロナ明け初の対面開催となる。

2008年、ニューヨークのコロンビア大学で、数学・物理学の教授を務め、数冊の科学書の著者でもあるブライアン・グリーン氏が発足。世界をリードする思想家、芸術家、革新者たちが、最先端のアイデアや発見、未来を見据えて意見を交わす恒例イベント。その目的は、「科学について知り、素晴らしさに触発され、価値を革新することで、科学が将来に及ぼす影響を考察できる人々を生み出すこと」としている。


今回は司会進行役としてブライアン・グリーン氏が参加する。

初日は、話題の人工知能をテーマにした対談、「AI:新しい種類の知能との格闘(別記①)」。人工知能(AI)は急速に広がる中、可能性に対する興奮と同時に、新たな恐怖も引き起こしている。当日はAIの開発者を招き、起こり得る未来を予測する。

22日は、「宇宙の起源を探る(別記②)」と題し、3人の科学者が宇宙論を展開。かつては「空想の物語」だった宇宙が、精密科学へと飛躍的に発展。基礎物理学と天文学の最前線で活動する科学者の話を聞く。

ブライアン・グリーン氏 Photo by Steve Jurvetson (CC BY 2.0)

23日は、量子力学を紐解く「量子宇宙をナビゲートする(別記③)」と、物理学における最先端理論について解説する「自然の法則の統一: 超弦理論の現状(別記④)」を開催。

ノーベル賞受賞者のジョン・C・マザー氏を招いた講演会「巨人の肩の上に立つ」は、招待客のみで行われる。

24日は、宇宙について考察する「アインシュタインの拡張: ブラックホール、ホワイトホール、暗黒エネルギー(別記⑤)」と、「時間の再考: 周期的な宇宙(別記⑥)」が開催される。

ニューヨーク・タイムズ紙が「新たな文化施設」と称賛した最新の科学コンテンツだ。

World Science Festival
■9月21日(木)〜24日(日)
■会場:Gerald W. Lynch Theater
 524 W. 59th St.
■一般$35、学生$20
https://www.worldsciencefestival.com

①AI: Grappling with a New Kind of Intelligence
 9月21日(木)7:00pm
②Searching for Cosmic Origins
 9月22日(金)7:00pm
③Navigating the Quantum Universe
 9月23日(土)4:00pm
④Unifying Nature's Laws: The State of String Theory
 9月23日(土)7:00pm
⑤Extending Einstein: Black Holes, White Holes, and Dark Energy
 9月24日(日)1:00pm
⑥Reimagining Time: A Cyclic Universe
 9月24日(日)4:00pm


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