2018年8月24日号 Vol.332

バレンタイン氏へ旭日小綬章
野球通した日米友好

バレンタイン
バレンタイン氏(左)と髙橋大使


日本政府は平成30年(2018年)春の叙勲において、元千葉ロッテマリーンズ監督ロバート・ジョン・バレンタイン(ボビー・バレンタイン)氏へ旭日小綬章授与を決定。在ニューヨーク日本国総領館は8月14日(火)、大使公邸で同氏への叙勲伝達式を開催。知人、関係者らが多数出席し同氏の叙勲を祝った。
「ボビー」の愛称で親しまれた同氏は、千葉ロッテマリーンズの監督として平成17年には同チームを31年ぶりに日本シリーズ優勝へと導く快挙を成し遂げ、続くアジアシリーズでも優勝。
また米国ではNY・メッツ、ボストン・レッドソックスでも監督を務め、特にメッツ時代には多くの日本人選手を起用し、日米両国の野球振興に貢献した。
また阪神・淡路大震災、新潟・中越地震等発生後は、復興のためのプロ野球チャリティ試合を提案。東日本大震災発生後は米国の野球少年14人と共に大船渡を訪問し、日米野球交流プロジェクト「ボビーVと絆ベースボールキャンプ」を実施。平成29年には大船渡から10人の野球少年を米国に招待。地元の野球少年らと共に野球キャンプや交流試合を実施。野球を通じた我が国の震災復興への貢献が評価された。
バレンタイン氏は叙勲伝達式で、時折日本語を交えながら感謝の意を表明。「オファーがあれば監督を引き受けるか?」の問いに「アイム・トゥー・オールド」と笑いを誘ったが、「いくつになっても野球への情熱が失せることはありません」と、熱く語った。「今後も野球を通じて日米の友好親善に尽力していきたい」と抱負を述べた。


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