2018年8月24日号 Vol.332

電子廃棄物処理場でのイベント
「、、それでも、あなたはかがやく」
 アーティスト・宮森+パフォーマー

宮森
Photo by Lyn Averson


アーティスト宮森敬子の展示会と、パフォーマンスイベント「、、それでも、あなたはかがやく」が、9月15日(土)夕方、ブルックリン区ゴアナス地区で開催される。
会場は、LES(ローワーイーストサイド)エコロジーセンターのE-Wasteウエアハウス(電子廃棄物倉庫)。先端技術デバイスの最終処理場・再生工場だ。このイベントは、現代社会が抱えるゴミ処理問題や、いらなくなった電子機器の具体的処理法について学べる機会にもなる。
宮森は、このエコロジーセンターから招聘されたレジデンス・アーティストの一人。ここで宮森は、光の中の不用品の山や、開発で切り倒されてゆく周辺の樹々を目にし、そこからインスピレーションを得る。
今回のイベントは、一度見捨てられた物、これから失われていく物に光を当て、ひいては人間が生きていくことへの一瞬の輝き、希望について表現することを目指した展示・パフォーマンスだ。
当日ウェアハウス内は、ボーカリスト山崎阿弥の歌声が、電子廃棄物のささやきのごとく、カセットテープとCDから流れ、場内に響く。その音源を背景に、パフォーマーの西尾樹里、佐藤あおいが、身体表現を披露しながら、広い会場を観客とともに移動する。
会場内には、宮森の作品が展示される。付近の樹木から写した和紙の拓本が、会場の壁をぐるりと囲むように繋げられる。

■9月15日(土)4:00〜5:00pm
■会場:LES Ecology Center, E-Waste Warehouse
 469 President St., Brooklyn
 TEL: 718-858-8777
■入場料:任意寄付(推奨$5)
www.lesecologycenter.org/blog



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