2019年8月23日号 Vol.356

書道家・近藤朱鳳「光華」
3人のアーティストとコラボ
日本ギャラリーで


近藤朱鳳


中山智介


鈴木明子


書道家・近藤朱鳳(しゅほう)の個展「光華(こうか)」が、9月12日(木)から18日(水)まで、日本ギャラリーで開催される。
近藤による同ギャラリーでの個展は4度目。今回は、画家・中山智介、万華鏡作家・鈴木明子、二胡奏者・李亜輝という3人のアーティストとのコラボレーション展示だ。
個展タイトル「光華」とは、光り輝くこと。文字や言葉(書)は光となって人生を照らし、絵は視覚から心に届き、万華鏡は輝く花のように見る人を笑顔にする、といった意味合いを含ませたタイトルだ。
近藤朱鳳の書、中山智介の絵、鈴木明子の万華鏡を通し、それぞれの作家の思いが一つになる。
会期中、毎日午後1時半から3時半まで、4人のアーティストによる無料ワークショップを開催する。二胡奏者・李亜輝が、参加者のリクエストに応え演奏する。

近藤朱鳳の祖先は、江戸末期の第14代征夷大将軍・徳川家茂に儒学や書道を教えていた近藤雀山だ。雀山の妻・君子は、明治天皇の妃・昭憲皇太后の和歌の師でもあったと伝えられる。雀山の曾孫にあたる近藤露石が、近藤朱鳳の父であり、書の師だ。
李亜輝は、日本二胡(胡弓)学会と日本二胡振興会の理事を務める。二胡演奏家・指導者として、合奏団の指導監督をする傍、日中文化芸術交流、異文化交流など、活動は多岐にわたる。
油彩画家・中山智介は、東京藝術大学大学院を卒業、日仏現代美術分野での受賞多数。洋画にとどまらず、日本画、コラージュなど描く世界は様々で、ジャンルにこだわらない作品を制作する。
鈴木明子は、20 03年からアートとしての万華鏡創作を始めた。翌年カレイドスコープ・フォトン設立。2017年、初の日本開催となった万華鏡京都世界大会でプレゼントスコープを担当。今年アメリカ・ストラスモア展で審査委員賞を受賞している。

■9月12日(木)〜18日(水)
■会場:日本ギャラリー(日本クラブ内)
 145 W. 57th St. 7th Fl.
■入場無料
■問合せ:日本クラブ
 TEL: 212-581-2223
 info@nipponclub.org
www.nipponclub.org


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