2020年8月21日号 Vol.380

センサス締め切り9月末に短縮
JAAで記入支援
政府支援確保のために協力を



現在進められているアメリカ合衆国国勢調査の締め切りが、当初の10月末から9月30日へと、1ヵ月繰り上げられた。8月上旬の段階で全米全世帯の回答率は63パーセント(約9300万世帯)。

今回、成果を上げているのは、インターネット経由での回答。これを土台にし、今後数週間で、全国のコミュニティーに配備される臨時職員を含む国勢調査局職員が、訪問調査に取り組んでいく。

残る37パーセントの米国在住者に対し、国勢調査局が回答を呼びかけている。往々にして回答を渋る違法移民に対しては、センサスの回答が移民ステータスと関係がないことを強調し、心配せずに回答するようにと訴えている。

国勢調査、通称センサスは、10年に一度行われる人口調査だ。この結果により、人種や移民の分布などが分かり、コミュニティーへの行政資金の分配が決まる他、各州が選出する連邦議会の議席にも影響を及ぼす。米国在住者として、政府からの適切な支援を得るためにも、センサスへの回答は必須だ。

各家庭に「国勢調査回答のお願い状」が郵送され、その回答方法は、①オンライン、②郵送、③電話の3つ。

日系人会で相談室
センサス記入支援

ニューヨーク日系人会(JAA)が8月20日(木)と27日(木)午後1時から3時まで、「センサス2020相談室」を開く。まだセンサスの記入が済んでいない人は、ニューヨーク地区のセンサスセンターの専門家が、日本語で記入の手伝いをしてくれるので、JAAまで予約を。

JAAでは、今年初めからセンサス記入の支援活動を展開。2月には、「国勢調査への参加を促進するキックオフ・パーティー」が、JAA、米国日本人医師会、邦人医療支援ネットワーク(ジャムズネット)、日系市民協会ニューヨーク支部の共催で開催された。JAAは次のように日系コミュニティーに呼びかけている。

「政府はこの調査で人口数を集計し、公共施設で表記される言語や、各コミュニティーへの資源配分を決定します。日本人・日系人の人口数の正確な把握が、日系コミュニティーへのサービス向上につながります。個人の回答は秘密保持され、移民局、警察などの政府機関と共有されることはありません。まだ回答していない人は、JAAでの回答相談にご連絡ください」

センサス2020
オンライン回答サイト(日本語)
https://2020census.gov/ja


JAAセンサス記入支援の予約
TEL: 202-840-6891
info@jaany.org


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