2020年8月21日号 Vol.380

9.11追悼ライトアップ決行
復興時の団結を


Photo by Julienne Schaer/NYC & Company

毎年9月11日に行われる「9・11トリビュート・ライトアップ」。今年はパンデミックのため、一度は中止が決まったが、その2日後の8月15日、アンドリュー・クオモNY州知事の介入により、決行されることになった。

ツインタワー跡地付近のビル屋上から、真っ直ぐ空に向かって2本の光が上がるこのセレモニー。主催団体9・11メモリアル&ミュージアムは当初、「ライトアップ実現には大勢のスタッフを要する。感染予防とスタッフの安全を考慮しての中止決定」と発表していた。

しかし、その直後クオモ知事が、「今年こそ9・11の被害者を追悼し、復興作業に団結したことを思い出すべき」とし、ライトアップ作業時に州の医療チームを派遣し、作業スタッフの安全を側面支援することを申し出た。

このトリビュート・ライトアップが最初に行われたのは、同時多発テロから半年後の2002年3月だった。以来、毎年9月11日の追悼記念日の恒例イベントになっている。

被害者の名前を読み上げる9月11日のメモリアルセレモニーも、参加者はマスク着用の上、消毒作業が徹底して行われる。


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