日本から8作品上映
センターピースは「ある船頭の話」
「ニューヨーク・アジアン映画祭」

「女と銃」(英題The Girl and the Gun)

映画にかかわる女性に常に焦点を当てるNYAFFの今年のオープニング作品は、フィリピンの女性監督ラエ・レッド監督の「女と銃」(英題The Girl and the Gun)。北米プレミア上映となる。
他に女性監督作品は、「Heavy Craving」(台湾)、「Lucky Chan-si」(韓国)、「Kim Ji-young, Born 1982」(韓国)、「My Prince Edward」(香港)、「Victim(s)」(マレーシア)など。

センターピースは、俳優の一人オダギリジョーの脚本・長編監督デビュー作品「ある船頭の話」が選出。国際審査員によって決定されるUncagedアワードに ノミネートされた5つのコンペティション作品の1つだ。

「ある船頭の話」オダギリジョー（2019） © 2019 "They Say Nothing Stays the Same" Film Partners

緑豊かな山あいに流れる河で、村と町を繋ぐ船頭を生業にしていたトイチ(柄本明)。そんな山奥にも文明の波が押し寄せ、川上で大きな橋の建築が始まっていた。そんな折、河を流れてきた少女。少しの間、面倒を見てやることにするが、同じ頃、渡し船の客から奇妙な惨殺事件の噂を聞く。トイチの孤独を埋めてくれる少女だったが、その一方で、人生が大きく狂い始める。

撮影監督にクリストファー・ドイルを迎え、キャストもベテラン俳優の柄本明、永瀬正敏、浅野忠信、蒼井優と豪華な布陣。ミュージシャンの細野晴臣も出演。音楽監督はアルメニア人ジャズ・ピアニストのティグラン・ハマシアン、コスチュームデザインは米国アカデミー賞受賞者のワダ・エミ。

この他に上映される日本映画には、新進気鋭のクリエーターからベテランまで、多様なスタイル、テーマを持つ作品がズラリ。

内藤瑛亮監督の「許された子どもたち」は、いじめによる死亡事件を起こした加害少年と、その家族、そして被害者家族の姿を描いた問題作。

「許された子どもたち」内藤瑛亮（2020） © 2020"Forgiven Children"Film Partners

大友啓史監督の「影裏(えいり)」は、第157回芥川賞を受賞した沼田真佑の同名小説が原作。突然いなくなった親友。その「本当の姿」を探しながら、主人公自身が再生していくヒューマン・ミステリー。

足立紳監督のコメディ「喜劇 愛妻物語」は、監督初の自伝的同名小説が原作。売れない脚本家・豪太(濱田岳)と、夫に悪態をつき続ける恐妻・チカ(水川あさみ)が繰り広げる夫婦賛歌。

「喜劇　愛妻物語」足立紳（2019） © 2020"A Beloved Wife"Production Committee

「ダンシング・マリー」SABU（2020） © LDH JAPAN

SABU監督の新作「ダンシング・マリー」は、EXILE NAOTOが初主演。ダンスホールに住み憑いた幽霊・マリーに、恋人のジョニーを探して欲しいと頼まれる市役所職員の研二だが…。時空を超えたラブ・ファンタジー。全作品詳細は、オフィシャルサイトで。

New York Asian Film Festival
■8月28日（金）〜9月12日（土）
■配信プラットフォーム：Smart Cinema USA
www.smartcinemausa.com
※専用アプリをダウンロード
※配信は作品により米国内またはニューヨーク州内に限定
■チケット料金： TBA　※8月20日時点で未発表。最新情報はオフィシャル・ウェブサイトで確認を
■www.nyaff.org
■@nyasianfilmfest、#nyaff2020

日本作品/英語タイトル/監督/制作年
●喜劇 愛妻物語 / A Beloved Wife / 足立紳 / 2019
●影裏 / Beneath The Shadow / 大友啓史 / 2020
●ダンシング・マリー / DANCING MARY / SABU / 2020
●太陽の家 / Family Bond / 権野元 / 2020
●許された子どもたち / Forgiven Children / 内藤瑛亮 / 2020
●宮本から君へ / Miyamoto / 真利子哲也 / 2019
●ひとよ / One Night / 白石和彌 / 2019
●ある船頭の話 / They Say Nothing Stays the Same / オダギリジョー / 2019

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