2021年8月20日号 Vol.404

カウズの巨大スカルプチャー
「シェア(SHARE)」
ロックフェラーセンターに出現

Photo by KC of Yomitime

ブルックリンを拠点に活動する現代アーティスト、カウズ(KAWS)の巨大なスカルプチャー「シェア(SHARE)」(高さ18フィート)が8月11日(水)、ロックフェラーセンターにお目見えした。



同作は2020年2月、ビニール製フィギュアとして最初に発表されたもので、「コンパニオン(COMPANION)」が、小さな「BFF」の片手を握り、ぶらさげている。「コンパニオン」は、悲しみ、恐れ、孤独を表し、「BFF」人形は、人々が必要とする「快適さ」を示唆。不安を感じた子どもが、お気に入りのぬいぐるみを持つことで安心するのは世界共通で、同作は「人間の本質」に迫った作品とも言える。

Photo by KC of Yomitime

カウズは、「子どもの頃にロックフェラーセンターを訪問した時、垂直にそびえるビルを見上げて圧倒された」と説明。当時の感情に関連した作品を設置したいと考え、「シェア」を選んだとコメントしている。ブルックリン美術館で開催中の個展「KAWS: WHAT PARTY」(9月5日まで)に関連付けられた展示。

●10月8日(金)まで
●Rockefeller Center:30 Rockefeller Plaza
www.rockefellercenter.com/events/share-by-kaws


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