2022年8月19日号 Vol.428

第29回インターフェイス平和の集い
世界中の今と未来のために平和祈願

挨拶する長崎の富久田上市長

NY平和ファウンデーション(会長:中垣顕実法師)は8月5日(金)と8日(月)、「第29回インターフェイス平和の集い」を開催。「広島原爆の日」にあたる5日、国連本部前の国連チャーチセンターで式典を行った。今回も仏教、キリスト教、ヒンズー教、イスラム教の代表者が宗教の垣根を超えて参加した。



会場には、長崎市長の田上富久氏、広島平和文化センター理事長の小泉崇氏、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)事務局長の木戸季市氏ら始め50人が招待。一般にはオンラインで式典の模様を配信した。式典で田上市長は「NYで皆さまとともに広島と長崎の過去に想いを馳せ、そして世界中の人たちの今と未来のために平和を祈れることを大変嬉しく思います」と述べた。
 
広島市長の平和宣言は、NY広島会古本武司名誉会長が代読。佐藤貢司NY日系人会会長、NY国連国際学校の津田和男教諭らも、国連国際学校在校生らの俳句が紹介した。

エンターテイメントは、広島平和文化大使の原田真二、ソプラノの服部愛生、三線歌手の梨乃(リノ)、ダンスの杉山美穂子、歌舞伎役者・中村橋吾による国連の鐘をテーマにした「平和成祈鐘」、西前拓の「バーチャル広島平和資料館ツアー」が披露された。

人種、宗教の垣根を超え集まった参加者

8日の「長崎の日」には、オンラインで平和の集いを開催。初めにルーラ・レイラの曲「ジャスト」に合わせNY平和ファウンデーションの活動を紹介、「バーチャル広島平和資料館ツアー」が上映された。

式典ではウエスト富子さんの被爆体験談や、長崎被爆者二世の平野伸人氏がスピーチ。ニューヨーカーにも原爆・原発についての理解を深めてもらおうと活発に活動する井上まり氏や、NY長崎県人会から木下信義会長、NY広島会から古本武司名誉会長が自らの体験談を語り、「平和」への思いを訴えた。

主催者の中垣顕実師は「ロシア・ウクライナ戦争において、核兵器の使用をほのめかしたことで、人類は核兵器問題を現実の脅威と考えなばならない。原爆の過去から何を学び、未来に向かい、今、私自身が何ができるのか、何をすべきなのかを共に深堀りして考えて頂きたいと思って企画した」と語った。


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