2020年8月7日号 Vol.379

COVID-19感染抑制ガイドラインに反発
他州で拡大する感染


CDC COVID データ・トラッカーから(8月2日時点の情報)


7月30日時点でNY州のCOV ID-19陽性率は0・93パーセント、新規感染者数644人、死者数5人で、入院者総数576人と低い水準で推移。クオモNY州知事は記者会見で、「我々はこれまで感染拡大を抑止し、十分な検査体制を有している」と評価。同時に経済再開ガイドラインを守らないレストランやバーの取締りを強化し、酒類販売ライセンスを停止した店舗をウェブサイトで公開。他州での感染拡大を受け、「まだ規制を緩める時ではない」と、引き続き、州民に警戒を呼びかけている。

感染拡大を防ぐため、多くの州では大規模な集会を制限し、手洗いやソーシャル・ディスタンシング、マスク着用を呼びかけている。ところが、一部の人々はこれに反発。マスク着用を促したことでのトラブルが頻発している。

ミネソタ州で7月24日から26日までの3日間に渡り行われたロデオ大会「ノース・スター・スタンピード・ロデオ」に、大勢の観客が参加。州から「無観客での開催」を指導されたことに抗議したもので、数千人の観客がマスク無しでスタンドを埋めたという。

アメリカでの感染者数は増え続け、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の集計「COVIDデータ・トラッカー(別記⑦)」によれば、8月2日時点での死者は15万4002人、感染者数は460万1526人と、死者・感染者数ともに世界最多。

「過去7日間」の感染者数は、フロリダ州の6万5036人でトップ、次にカリフォルニア州の5万4730人、テキサス州の5万4630人と続く。NY市は2072人、NY州(NY市を除く)は2639人と、他州に比べて低いものの、アメリカ全体としては収束には程遠い印象だ。

CDCでは引き続き、こまめな手洗い、ソーシャル・ディスタンシング、マスク着用を呼びかけている。

別記⑦CDCのCOVIDデータ・トラッカー
★参考 CDC


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