2022年8月5日号 Vol.427

日本画家 故・加藤弘光
「光さやけみ」再生を象徴

光さやけみ (The Autumn Light)

世界中から革新的なアートワークを紹介する「チェルシー・ファイン・アート・コンペティション」に日本画家の故・加藤弘光(享年62)の作品が出展される。

今回の出展作は、「光さやけみ(英題 TheAutumnLight)」。

加藤は、1957年宮城県生まれ。東日本大震災に大きな衝撃を受け、復興を祈願しアトリエに何日も籠って桜の絵を描き続けた。数万枚の桜の花びらだけでなく、「再生」の象徴として秋の紅葉を描きたいという思いから出来上がったのが、この「光さやけみ」である。



加藤は、多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻卒、同大学院美術研究科修士課程日本画専攻修了。

「ピカソの絵は誰が見てもピカソ、自分の絵は誰が見てもHiromitsu Katoだ」 を信条とし、伝統的な日本画の技法を使いながらも、常に独自の表現技法を追求。美しいもの、命あるものへの畏敬の念と溢れる感謝の想いを込め、魂を削るように表現し続け、2019年、アトリエで死去した。

■8月23日(火)~30日(火)
 火~土11:00am〜6:00pm 日月休廊
■オープニングレセプション:25日6:00pm~8:00pm
■会場:Agora Gallery:530 W. 25th St.
■入場無料
■Tel:212-226-4151
https://nyartcompetitions.com/cifac


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