2023年8月4日号 Vol.451

オーケストラ「響」、ニューヨーク上陸
伝統の音と映像がコラボ
ローズシアターで9月9日(土)

オーケストラ「響」主宰の川井郁子

和楽器と西洋楽器を混合した世界初のオーケストラ「響」が、9月9日(土)午後7時から、リンカーンセンターのローズシアターで、初の海外公演「イースト・ミーツ・ウエスト」を行う。

率いるのは日本を代表するヴァイオリニストで作曲家の川井郁子(かわい・いくこ)=写真=。川井自身のライフワークである「越境」を体現するオーケストラとして設立したプロジェクトだ。若手和楽器演奏家たちと、ニューヨークのオーケストラによるコラボレーションにより、音楽が持つ新しい可能性を広げる新たな存在として注目されている。



さらにオーケストラ「響」がユニークなのは、そのステージング。日本で歌舞伎や大河ドラマ、宝塚などで映像を手がけてきたアートディレクターの上田大樹が舞台映像を担当。北斎の浮世絵や桜、能など、最新技術、ホログラムを駆使。幻想的でダイナミックな立体映像が、壮大な「和の世界観」を展開。美しい音楽と相俟って新感覚の総合芸術が完成した。

上演会場の壁面に設置されたオーケストラ「響」の巨大ポスター

日本からの出演は川井郁子(ヴァイオリン)を筆頭に、和楽器の藤舎推峰(笛・能管)、小湊昭尚(尺八)、長須与佳(琵琶)、住田福十郎(鼓)、喜羽美帆(箏)、大塚惇平(笙)、柏木理(篳篥)、田代誠(太鼓)と、数名のミュージシャン。

さらに現地ニューヨークから、22人編成のニューヨーク・フェスティバル・オーケストラと、ザ・ウクライナ・コーラス・ドムカ・オブ・ニューヨークが参加。「越境」を超えた新たな「響」を創造し、来場者とともに、平和への祈りを共有する。

Orchestra HIBIKI Concert〜East meets West〜
■9月9日(土)7:00pm
■会場:Rose Theater, Lincoln Center
 Broadway at W. 60th St., 5th fl.
■一般$40〜$150、学生 $20
■CenterCharge: Tel: 212-721-6500
https://orchestra-hibiki.org/e_index.html
www.jazz.org


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