2023年07月21日号 Vol.450

進化し続けるアフリカ
限定ストア「アラーラ」併設
「アフリカ・ファッション」展

展示風景 (Photo by Danny Perez)

ブルックリン美術館で10月22日(日)まで、アフリカのファッションに焦点をあてた展示「アフリカ・ファッション」=表紙写真=が開催中だ。

アフリカ54ヵ国から20ヵ国、40人以上のデザイナーやアーティストが参加。1950年代から現在までを4つのテーマ=「文化的ルネッサンス(The Cultural Renaissance)」「布をめぐる政治学と詩学(Politics and Poetics of Cloth)」「変化をとらえる(Capturing Change)」「最先端技術(Cutting Edge)」=に分類して展開。テキスタイル、既製服、オートクチュール、ジュエリーなどに加え、抗議ポスター、ビンテージの雑誌、写真、フィルムなども紹介。アフリカ大陸の歴史や文化がファッションに及ぼした影響を明らかにし、そのトレンドを浮き彫りにする。



ヨーロッパによる支配権争奪と植民地化により、分割・支配されていたアフリカ大陸。第二次世界大戦後、独立運動が活発となり1960年前後、各国は一斉に独立を達成。自由を勝ち取ったリーダーたちは、それまでタブーとされていた「文化的な衣装」や「伝統」を活用。デザイナーやアーティストたちは、意図的に「文化」をデザインに組み込み、自らのアイデンティティーと進むべき道を追求。独自の創造性と情熱を示すことで、「アフリカは進化し続けるコミュニティである」と声をあげている。

期間限定のミュージアム・ストア「アラーラ」 (Photo by Danny Perez)

ポップアップショップ
「ALÁRA(アラーラ)」


本展期間中、ナイジェリアのラゴスを拠点とするストア「ALÁRA(アラーラ)」が併設。ヨルバ語で「素晴らしい演奏家、際限なく鳴く人」を意味する「アラーラ」は2015年に誕生。ファッション、アート、デザイン、カルチャーを融合させたコンセプト・ストアで、アフリカの「今」を反映したクリエイティブな拠点として、国際的な評価も高い。

今回は、「アフリカ・ファッション」展で紹介されたデザイナーの作品や限定品などを販売。他に類を見ない期間限定のミュージアム・ストア。

Africa Fashion
■10月22日(日)まで
■会場:Brooklyn Museum
 200 Eastern Parkway, Brooklyn
■大人$25、
 学生(20歳以上)/シニア(65歳以上)$17
 13-19歳$17、4-10歳$10
www.brooklynmuseum.org


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