2020年7月10日号 Vol.377

NY市、フェーズ3へ
店内飲食は延期、追加マスク250万枚配布

ニューヨーク市も7月6日からフェーズ3に移行した。これにより再開するのは「飲食業」と「パーソナルケア産業」で、5万人の労働者が市内に戻る見通しだ。市は、事業主に対して追加で250万枚のマスク等を配布すると発表。詳細は市のサイト(下記)で確認できる。
www1.nyc.gov/nycbusiness/article


★それぞれの産業への経済再開ガイドライン詳細はNY州「NYフォワード」で
forward.ny.gov

★自分の業種がどのフェーズに属するかの判断は NY州「ビジネス・リオープン・ルックアップ・サイト」で
www.businessexpress.ny.gov


飲食業
ニューヨーク市は、フェーズ2で許可された野外席のみでの飲食が可能。フェーズ3で許可される予定だった「店内飲食」は延期された。全米での感染者数・死亡者数が増加していることや、そうした州での店内飲食が感染拡大を助長したことなど、あらゆる要因を考慮しての行政の判断。7月1日の時点では、ニュージャージー州も店内飲食を禁止している。

レストランは、申請すれば店先や道路を利用して席を設置することが可能。申請済みのレストランの地図および情報はウェブサイト(https://bit.ly/38l58ru)で確認できる。

その他、フェーズ3でオープンするレストランやカフェには、以下の条件が課せられる。
●店内に収容可能な人数の50%以内に止めること。
●店内/アウトドア席いずれも、テーブルとテーブルの間を最低6フィート空けること。それができない場合は、テーブル間にバリア(樹脂ガラスなど)を設けなければならない。バリアは高さ最低5フィートで、非常口のサインなどを隠さないように配置すること。
●テーブル配置を工夫し、客の着席状況を管理すること。
●同じテーブルに一緒に着席できるのは、一緒に来店した単一グループの10人まで。他人との相席は不可。●従業員は常にマスクを着用すること。食事客もマスク着用必須(着席時、食事時を除く)
●テイクアウトの注文の列、着席まで待つ場合の列、トイレの順番待ちの列など、あらゆる場面で人の列ができる場所には、床に6フィートの距離を示すサインを表示すること。
●可能であれば、従業員と客の出入り口を別にすること。
●店内でのスタッフミーティングなどは可能な限り行わない。

パーソナルケア産業

ネイルサロンや、マッサージセラピー、タトゥーパーラー、日焼けサロンなど。従事者と顧客の接触が避けられない業種であるため、規制も厳しくなる。こちらも、いくつかの条件付きで再開が許可。以下は抜粋。
●サロンの収容可能な人数の50%以内に止めること
●マッサージなどのサービス提供時以外は、6フィートのソーシャルディスタンスを保つこと。
●受付デスク、カウンターと、客の距離を6フィート以上開けること。
●待合室をクローズすること。
●従業員は常にマスク着用のこと。



7月9日現在、NY市を除くNY州全ての地域でフェーズ4に以降している。このフェーズでオープンするのは上記の産業。

フェーズ4のビジネス再開にあたっては、ギャラリー、美術館などそれぞれに条件付き。プロスポーツ大会も無観客を条件に開催できる。ブロードウェイはすでに、来年1月までの閉鎖を正式に発表しており、NY市がフェーズ4に入っても、ブロードウェイに明かりが戻るのは来年になる。


検査を受けよう!

ニューヨーク州では、全州民に検査を受けることを奨励している。州が運営するプログラム/クリニックでの検査は無料。市が運営するプログラム/クリニック/ファーマシーで検査をする場合は、保険によってはコーペイなどが必要になることがあるので、各クリニックと保険会社に事前に問い合わせ、無料で受けられることを確認すること。現在PCR検査と抗体検査の両方が行われているが、個々にどちらを受けるべきかは、クリニックで問診の上決定。問合せはホットラインまたは州のサイトへ。

NY州 COVID-19 hotline:1-888-364-3065
nyc.gov/covidtest
NJ州:covid19.nj.gov/pages/testing
CT州:portal.ct.gov/Coronavirus



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