2023年07月07日号 Vol.449

「世界を席巻、日本のアニメ」
ジャンルを超えた影響力

Richard Ford III, Layers, Wave Tech, 2023

日本クラブ主催の企画展「世界を席巻、日本のアニメ」が、7月7日(金)から同26日(水)まで、日本ギャラリー(日本クラブ7階)で、7月20日(木)から8月8日(火)まで同ウェブギャラリーで開催される。いずれも観覧無料。

日本のアニメが、いかに現代アメリカのアーティストに影響を与え、ファインアートやエンターテイメントという垣根を超えた、独特の世界を作り上げてきたかを検証する。



出展作家は、ダニエル・フィッシュキン、大塚弘樹、ジェシカ・ブルーノ、ジューン・キム、くきた・なるき、リチャード・フォード3世、ドラゴン76、ライナー・ハイドン(順不同)。

まず、アニメと姉妹関係にある日本の「漫画」は、現代に始まったものではなく、その歴史は江戸時代にまでさかのぼる。葛飾北斎による北斎漫画、東洲斎写楽の歌舞伎役者を刷ったブロマイド、歌川広重の遠近法を取り入れた浮世絵。絢爛(けんらん)な琳派などは、現代の漫画やアニメの表現の原型として、自然発生した日本独特の表現方法だった。

一方、手塚治虫は日本のアニメ草創期に、漫画「鉄腕アトム」から同名のアニメを制作し、1963年にテレビ放送を開始する。同年、米NBCでも「アストロボーイ」のタイトルで放送が始まった。日本のアニメがアメリカ大陸に進出・浸透するきっかけを作った。それ以来、日本のアニメ文化は世界中に普及し、親しまれている。

■7月7日(金)〜26日(水)
■会場:日本ギャラリー(日本クラブ7階)
145 W. 57th St.
■入場無料
■詳細:日本クラブ
gallery@nipponclub.org
www.nipponclub.org

★オンライン開催日程
■7月20日(木)〜8月8日(火)
■観覧無料
■日本クラブWEBギャラリー
https://nippongallery.nipponclub.org


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