2019年6月28日号 Vol.352

反戦・反核をテーマに平和を考える
参加アーティスト10人
年次展「PEACE 2019」

Yamamoto
Akiko Yamamoto, Une Via, 2019

Yukie
Yukie Yasui, Blue Sea, 2019

Matsuo
Cana Matsuo, Small, 2018


夏恒例の草の根運動第6回「ピース」展が、今年もニューヨークで7月11日(木)kから8月20日(火)まで開催される。会場は金融街のインターナショナルセンター。
広島・長崎を見据え、反戦・反核をテーマに、平和を考えるグループ展だ。参加アーティストは10人でキュレーターはうちだかずこ。この展示会のレギュラー作家である神舘美会子、竹田あけみ・由賀子に加え、今年は3組の芸術家一家(松尾明子・佳那/山本章子・海愛・絵礼那/安井雪絵・小雪)が加わる。
悲惨な歴史が二度と繰り返されないよう、核の現実を直視し、次世代への「記憶の引き継ぎ」を試みる。参加アーティストたちは、次のようにコメントする(抜粋)。
松尾明子:私たちは日々を紡ぐ。変わらない明日という日がやってくるように。そして、次世代に渡すバトンが途切れないように。
山本章子:世界の多くの女性たちは脅威がもたらす苦渋を我慢してきた。私の二人の娘には、そんな隠れた声をしっかりと主張できる人間になってほしい。
安井雪絵:壊されやすい自然、人、心・・・。守られるべき普遍的な私たちの平和を、誰かに脅かされ壊されることなど許されない。
安井小雪:どのような定義であれ、他者や我々自身の幸せを各々が敬い、大事にすることで世界が平和になるということを忘れてはならない。
神舘美会子:核兵器に勝者はいない。いま「被爆アオギリ」は広島平和公園内に保全され、そこから育成された「被爆アオギリ二世」は世界中に配布され、植えられている。被爆の生き証人として、原爆の惨禍と生命の尊さを語りかけている。
竹田あけみ:第二次大戦後 「ノーモアヒロシマ」「ノーモアナガサキ」と唱え続けられているけれど…核兵器は戦争抑止力という名目で製り続けられ、原子力開発も今だに存在し続けている。
由賀子:子供達が舞う。未来へ向かって舞う。大空へ羽ばたくその姿はみんな自由。戦争のない、平和という空に向かって無限の夢を抱きながら。

■7月11日(木)~8月20日(火)
■オープニングレセプション:
 7月11日(木)と8月6日(火)の2回
 5:00~7:00pm
■会場: International Center of CCCS
 80 Maiden Lane, 14th Fl.
■TEL: 646-794-3745
www.newintlcenter.org/contact-us.html



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