2019年6月28日号 Vol.352

「科学・教育・革新」テーマ
AMNHの新館、起工
「リチャード・ギルダー・センター」

リチャード・ギルダー・センター
完成予想図、外観(写真上)と屋内(写真した)自然界のプロセスにインスパイアされたデザイン Rendering by MIR and Studio Gang, 2019.

リチャード・ギルダー・センター


アメリカ自然史博物館(AMNH)は6月12日(水)、新館「リチャード・ギルダー・センター」の鍬入れ式を行った。当日はデ・ブラジオNY市長を筆頭に、コミュニティーメンバーやAMNHのリーダーが参加。工事の無事を願い起工を祝った。

23万スクエアフィートとなる同センターは、「科学・教育・革新」がテーマ。400万の標本が展示される「コレクション・コア」、昆虫専門美術館としては50年ぶりとなる「昆虫館」、生きた蝶を観察できる「バタフライ・ビバリウム」などに加え、教室、インタラクティブなシアターなどが新設される。

設計したのはシカゴに本社を置く「スタジオ・ギャング」。ニューヨーク、サンフランシスコ、パリにオフィスを構え、建築と都市デザインを手掛ける気鋭のスタジオだ。同センターは無駄を減らし、エネルギーを節約できるように設計。「開放的で流れるようなジオメトリーが不思議を探る旅へと誘う」とコメントする。

3億8300万ドルをかけた新館は、3年後の完成を目指す。


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