2021年6月25日号 Vol.400

コロナ禍の英雄たちに感謝を
NYCの記念碑的な通りでパレード開催
「ホームタウン・ヒーローズ・パレード」

アポロ11号の月面着陸を祝して開催されたティッカー・テープ・パレード(1969年8月13日) Photo : Public Domain

デ・ブラシオNY市長は6月14日の記者会見で、「ホームタウン・ヒーローズ・パレード」と題したティッカー・テープ・パレードを、7月7日(水)に開催すると発表。パンデミックの最中、最前線で大きな役割を果たした労働者を讃えるもので、NY市で「コロナ明け」初の大規模なパレードだ。

ティッカー・テープ・パレードとは?

裁断した膨大な紙を、ビルから沿道に撒き散らして祝福を演出する「ティッカー・テープ・パレード」。1886年10月28日、自由の女神像の除幕を祝った際に行ったことが発端だ。当時のパレードは、市庁舎(シティ・ホール)からブロードウェイをバッテリー・パークまで南下。像を眺めながら祝賀会が行われた。



以降、NY市では特別な出来事の際に「ティッカー・テープ・パレード」を行っており、このパレードルートが「キャニオン・オブ・ヒーローズ」と呼ばれるようになった。

これまでに行われた有名なものとして、ジョージ・ワシントンの大統領就任100周年(1889年4月29日)、チャールズ・リンドバーグ初の大西洋横断単独飛行(1927年6月13日)、アポロ11号の月面着陸(1969年8月13日)などがある。最も新しいものは2019年7月10日、FIFA女子ワールドカップでアメリカチームの優勝を祝って行われた。

図1:ティッカー・テープ・パレードが行われるキャニオン・オブ・ヒーローズ(ブロードウェイ)

今回のパレードルートは、バッテリーパークをスタート、キャニオン・オブ・ヒーローズ(ブロードウェイ)を北上して市庁舎公園まで=図1=、終点では記念式典が予定されている。「キャニオン・オブ・ヒーローズ」はまた、NY市の記念碑的な場所で、これまでの「ティッカー・テープ・パレード」開催日とイベント名が黒い花崗岩に記され、歩道に埋め込まれている。

パレード当日は、医療従事者、ファーストレスポンダー、教育者、地方自治体労働者などが参加、「コロナ禍の英雄」を讃える多数の山車に乗り込みルートを進む。市長は、「普段はあまり表に出ないヒーローたちを祝し、我々の感謝を表す日。一生、忘れられない日になるだろう」とコメントしている。

Hometown Heroes Parade
■7月7日(水)11:00am
■パレードルート:バッテリーパーク>>>キャニオン・オブ・ヒーローズを北上>>>シティ・ホール・パークまで


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